高市首相、トランプ氏に日朝首脳会談の仲介要請 拉致問題打開へ

高市首相がトランプ氏に日朝首脳会談の仲介を要請。拉致問題打開へ米国経由の道を模索する戦略的な動きだ。

投稿者 central
ハイライト
  • 高市首相は先月のワシントンでの会談で、トランプ米大統領に対し、日朝首脳会談の実現に向けた仲介を要請した。
  • 加藤拉致問題担当相は、首相官邸での面会後に、首相がトランプ氏に仲介を要請した事実を記者団に対し明らかにした。
  • 11月のAPECでトランプ氏と金正恩氏の米朝首脳会談が実現すれば、日朝関係に動きが出る可能性がある。

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高市首相が北朝鮮による拉致問題の打開に向け、トランプ米大統領に対し、日朝首脳会談の実現に向けた仲介を要請していたことが明らかになった。先月のワシントンでの会談で、首相は、米朝首脳会談が実現する場合には、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記に対し、日本との首脳会談に応じるよう働きかけてほしいと伝えた。

この事実は、拉致問題担当相を務めた加藤勝信氏が、首相官邸で開かれた拉致被害者家族との面会後に記者団へ明らかにした。高市首相は面会で、9月のトランプ氏との会談内容を家族らに説明した。

加藤氏の説明では、高市首相はトランプ氏に対し、米朝首脳会談が実現する場合には、金氏に対して日朝首脳会談への参加を促すよう希望を伝えた。トランプ氏の応答は明らかにされていない。

膠着続く拉致問題、打開への強い決意

日本と北朝鮮の間では、拉致問題をめぐる協議は長年にわたり膠着状態が続いている。高市首相は月曜日に拉致被害者家族との面会で「あらゆる選択肢を視野に」早期解決への決意を表明。金氏との直接会談も含め、年内にも対話の機会を模索する考えを示している。

北朝鮮との直接対話の糸口が見えない中で、今回の要請は米国経由のルートを確保しようとする戦略的な動きと受け止められる。加藤氏は「首相は北朝鮮との首脳会談を含め、あらゆる選択肢をテーブルの上に置いておきたいと述べた」と語った。

首相としては、膠着状態を打開するための切り札として、米国の協力を引き出したい考えがあるとみられる。

11月のAPECで米朝接触の可能性

一方、トランプ氏は11月に中国・深センで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席が見込まれており、この機に金氏との会談が実現するとの観測もある。

仮に米朝首脳会談が実現すれば、高市首相の要請が具体的な動きにつながる可能性がある。トランプ氏が金氏に対してどのように伝えるのか、その対応が日朝関係の今後を左右することになりそうだ。

首相、被害者全員の帰国へ決意

高市首相は拉致被害者家族との面会で、すべての被害者の帰国に向けた決意を表明した。「任期中に必ず打開する」との言葉には、拉致問題を政権の重要課題として位置づけ、解決に全力を挙げる姿勢が込められている。

今回の首相の動きが、長年の膠着状態を打破する突破口となるのか。11月のAPECをにらみながら、今後の展開が注目される。

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