バンダイナムコエンターテインメントは10月13日、ドラマティックフライトシューティングゲーム『エースコンバット8』のSteam版予約特典として提供されている『エースコンバット・ゼロ』について、単体アプリケーションとして配信できる見通しが立ったと発表した。これまで同作は『エースコンバット8』本編の起動オプションから選択してプレイする形式だったが、今後は独立したアプリとしても利用可能になる。ただし、この対応はあくまでプレオーダー特典として『エースコンバット・ゼロ』を入手したユーザー向けであり、新たに購入できるようになるわけではない点が強調されている。
『エースコンバット8』は2026年10月に発売されたシリーズ30周年記念タイトル。Steam版のユーザーレビューでは、執筆時点で1万4874件中82%が好評を得ており、ステータスは「非常に好評」となっている。本作にはプレオーダー特典として、2006年にPS2向けに発売された『エースコンバット・ゼロ』の移植版が付属。これは前作『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN』に『ACE COMBAT 5: THE UNSUNG WAR』が予約特典として付属した流れを踏襲したものだ。
140GB超の大容量が生んだユーザーの不満と、バンダイナムコの対応経緯
問題の発端は、『エースコンバット・ゼロ』が単体でインストールできず、『エースコンバット8』本編の起動時に表示されるランチャーオプションからのみプレイ可能な仕様だったことにある。『エースコンバット8』本体は約140GBと非常に大容量であるため、『エースコンバット・ゼロ』だけを目的に導入したいユーザーにとってはディスク容量の負荷が大きく、不満の声が少なからず寄せられていた。
こうした状況を受け、バンダイナムコエンターテインメントは10月1日、Steamにおける『エースコンバット・ゼロ』の提供方法に関して、ライセンス上の制約やプラットフォーム側の仕様により、単体アプリとして配信できない状況にあると説明。同時に、事前の案内が不十分だったことによる不便や混乱を謝罪し、解決策を模索する姿勢を示していた。その翌日となる10月2日には、プラットフォームパートナーを含む関係各社との協議を経て、単体アプリとして配信する方向で検討を進められる見通しとなったと報告されていた。
単体アプリ版の具体的な仕様と、今後のスケジュール
今回の告知では、Steam上で『エースコンバット・ゼロ』を単体アプリケーションとして配信できる見通しが正式に発表された。現行の『エースコンバット8』本編を起動してプレイする従来の方法に加え、独立したアプリとして起動できるようになる。現在は配信に向けた最終確認と動作検証が進められている段階だ。
注目すべき点として、Steamクラウドを介したセーブデータの共有にも対応する予定であることが挙げられる。これにより、ランチャー経由版と単体アプリ版の間でプレイデータを引き継ぎながら、どちらの環境でもプレイを継続できる。具体的な配信日程は示されていないが、単体提供が実現すること自体が、ファンにとっては長年の要望が叶った形となる。
『エースコンバット8』本編のアップデートと、今後の展開
バンダイナムコエンターテインメントは、『エースコンバット8』本編についても、近日中に不具合修正を含むアップデートを予定している。発売から間もないタイトルであるだけに、継続的な改善が図られる見通しだ。
今回の『エースコンバット・ゼロ』単体アプリ化は、大容量タイトルが常態化する現代において、ユーザーのインストール環境やプレイスタイルの多様性に応える好例といえる。140GB超の本編をインストールせずとも過去作を楽しめる手段が提供されることは、シリーズの歴史を再評価したいファンにとっても有意義な動きだ。今後の配信日程の発表が待たれる。