「GUNDAM ROGUE ORBIT」の主人公機は、単なる一台のガンダムではない。プレイヤーの手によって、その姿はブレードアンテナが映えるガンダム顔から、無機質な単眼の量産機風へと変貌する。バンダイナムコエンターテインメントが2027年3月5日に発売を予定する本作は、機体のパーツを自由に組み替えるカスタマイズ要素「アセンブル」を核に据え、さらに敵ボスの部位を破壊し放題という爽快感を両立させた、新たなガンダムゲームの形を提示している。
「アセンブル」で変わる機体の個性と性能
本作の舞台は、謎のシリコン生命体「アポカリプス」と戦う、従来のガンダムシリーズとは異なるパラレルワールドだ。プレイヤーが操る特殊なモビルスーツ「ガンダムヘリックス」は、「ヘッドユニット」「ボディユニット」「アームユニット」「レッグユニット」「スラスターユニット」の5つのパーツを組み合わせてカスタマイズできる。このアセンブルこそが、機体の外見だけでなく、戦術そのものを変えるのだ。
特に注目すべきはヘッドユニットのバリエーションだ。鋭いブレードアンテナを備えたガンダム顔はもちろん、角の生えたライバル機風のデザイン、そして単眼が特徴的な量産機風のヘッドも実装されている。試遊会場で実際に確認された量産機風の機体は、同じゲームとは思えないほど武骨で異質な存在感を放っており、この変化の幅の広さだけで今後のカスタマイズの可能性に期待が高まる。
カスタマイズは見た目だけにとどまらない。各パーツには「耐久力」と「消費出力」というパラメータが設定されており、全体の消費出力をジェネレーター出力の範囲内に収めなければならない。さらに、パーツには「エンハンス」と呼ばれるアビリティが付与されており、近接攻撃力の強化やブーストゲージの回復速度上昇、被ダメージ軽減など、ビルドの方向性を大きく左右する。なかでもスラスターユニットは、地上ステップの連続性能や空中ブーストの特性を劇的に変化させる。地上ステップを3連続で放ち、噴射炎でダメージを与えるスタイルや、空中ステップの距離を伸ばし自動射撃を行うスタイルなど、個性的な運用が可能になる。
武器もまた戦略の要だ。長押しで強力な一撃を放つ「アサルトソード」、剣状のソードモードと広範囲を薙ぎ払うウィップモードを使い分ける「ウィップソード」、距離が離れるほど威力が増す「ソードランス」。武器の特性に合わせたビルドが求められるため、組み合わせの試行錯誤はプレイヤーを飽きさせないだろう。
歴代機体の「MODスキン」で見た目も自由に
ガンダムファンにとって気になるのは、歴代作品の人気機体が登場するかどうかではないだろうか。本作では、「MODスキン」というシステムにより、ガンダムヘリックスの見た目を歴代機体に変更できる。ゲーム内で入手可能なRX-78-2ガンダムをはじめ、フリーダムガンダム、ガンダム・バルバトス、ウイングガンダムゼロは「デジタルデラックスエディション」に付属、もしくはDLC「デラックスアップグレードパック」として購入可能だ。これにより、オリジナルのカスタマイズ機体と、往年の名機のビジュアルを、状況や気分に応じて使い分ける楽しみが生まれる。
「キマイラ」に見る、攻略の自由度を広げる部位破壊
今回の試遊で最も印象的だったのは、巨大ボス「キマイラ」との戦闘だ。カマキリを彷彿とさせるキマイラは、その全身が黒い甲殻で覆われている。攻撃を繰り返して特定部位の甲殻を破壊すると、内部の脆弱な核が露出し、通常よりも大きなダメージを与えられる。このシステムは、従来のゲームのように1部位につき1回の破壊に留まらない。キマイラの尾は破壊後に再生するため、何度でも部位破壊を狙えるのだ。
再生中は甲殻がない剥き出しの状態となり、攻撃を当てれば大きなダメージの数字が飛び出す。ガンダムヘリックスの立体的な機動力を活かし、キマイラの前後左右、上方から自由に攻め込むことで、次の破壊部位を狙う位置取りと攻撃の判断が連続する。この「壊して、再生させる。そしてまた壊す」というサイクルが、戦闘に独特のリズムと戦略性をもたらしている。
砂の海賊「レッドグリット」と広がる世界観
本作の世界観にも注目したい。試遊ミッション「砂の惑星」には、モビルスーツを使ってアポカリプスを狩る砂の海賊「レッドグリット」が登場した。彼らは奪ったモビルスーツを流通させるなど、本作の世界ではモビルスーツが軍関係者以外にも広く普及していることが示唆されている。彼らが物語にどのような形で関与してくるのか、その立ち位置は今後の展開を左右する重要な要素になるだろう。
「フォトリアル」「ハイスピード」「アクロバティック」をキーワードに掲げる本作は、重厚なモビルスーツの機動を、重力制御技術とスラスターで無理やり高機動化する独特の操作感が特徴だ。ブーストによる高速移動、攻撃技「タクティカルスキル」、回避技「タクティカルムーブ」を組み合わせた立体的な攻防は、これまでのガンダムゲームとは一線を画す爽快さを約束する。豊富なカスタマイズ、自由度の高い部位破壊、そして深みのある世界設定。2027年の発売に向けて、本作が描く新たなガンダム像への期待は、確実に高まっている。