ビットコイン9万ドルなるか、8.5万ドルの壁突破

ビットコインが8万5000ドルの壁を突破し、心理的節目の9万ドルを視野に。SMBC日興証券のDeFi参入も注目。

投稿者 central
ビットコイン9万ドルなる
ハイライト
  • ビットコインが一時8万7000ドルまで急伸し、8万5000ドルの売り注文の壁を突破した。
  • グラスノードの分析では、売り注文の多くが約定または取り下げられ、売り圧力が減少している。
  • 次の目標である9万ドル突破には、短期的な過熱感と利益確定売りが課題となる。

ビットコイン(BTC)が2026年10月2日の取引時間中に一時8万7000ドルまで急伸し、上値を抑えていた8万5000ドル付近の大口売り注文の壁を突破しました。市場では、次のターゲットとして心理的な節目となる9万ドル(約1400万円)が意識され始めています。一方、国内ではSMBC日興証券がDeFi(分散型金融)市場に参入する動きを見せるなど、規制とイノベーションのバランスが模索される局面を迎えています。

8万5000ドルの壁突破、背景と需給の変化

暗号資産データ分析プラットフォームのグラスノードaによれば、これまでビットコインの上昇を阻んできた8万5000ドル付近に積み上がっていた売り注文の多くは、今回の上昇局面で約定されたか、あるいは取り下げられたとみられています。この結果、現在は8万7000ドル付近に新たな売り圧力が発生しているものの、その規模は従来の壁よりも小さい状況です。

市場参加者の間では、2024年の半減期以降に蓄積されてきた買い需要が改めて顕在化しつつあるとの見方が広がっています。特に、現物型ビットコイン上場投資信産品(ETF)への資金流入が続いている北米市場の動向が、価格上昇の原動力となっているとの分析もあります。

ビットコイン9万ドル到達のシナリオと課題

次の主要な抵抗線として注目されるのは9万ドルの大台です。これは単なる心理的な節目であるだけでなく、過去の取引データからも重要な価格帯として認識されています。ただし、8万5000ドルの壁を突破したことで短期的な過熱感が生じており、一部のトレーダーは利益確定売りが強まる可能性を指摘しています。

具体的には、現在の価格帯では信用取引の買いポジションが積み上がっているため、急激な調整が入った場合にはロスカット(強制決済)による連鎖的な下落も想定されます。それでも、中長期的な強気基調を支える要因として、各国の中央銀行による金融緩和政策の継続や、企業の財務戦略としてのビットコイン採用の広がりが挙げられます。

SMBC日興がDeFi参入、国内規制と協調の新たな試み

こうしたビットコイン市場の動きと並行して、国内の大手証券会社がブロックチェーン領域で新たな一歩を踏み出しました。SMBC日興証券は、ブロックチェーン開発企業のネザーマインドと共同で、国内投資家向けのDeFi基盤を開発すると発表。このプロジェクトは、Uniswap Lab、Base、Nyx Foundationの3者との協業覚書を締結して進められます。

開発の完了は2027年半ばを目途としており、日本の法令や規制に適合した形でDeFiを利用できる環境の整備を目的としています。現状、海外で急速に発展するDeFi市場に対して、日本国内では金融庁のガイドラインに準拠したサービス提供が必須となるため、海外プラットフォームの利用にハードルがありました。今回の取り組みは、規制当局と連携しながら日本版DeFiのインフラを構築する点で、業界の注目を集めています。

UniswapとBase、日本市場への足がかり

特に注目されるのは、世界最大の分散型取引所Uniswapが運営するUniswap Labと、Coinbaseが開発したレイヤー2ネットワークBaseが協力パートナーとして名を連ねている点です。彼らの技術を日本国内の法規制に適合させる形で活用することで、グローバルな流動性を確保しつつ、日本の投資家が安心して利用できるプラットフォームの実現を目指します。

イーサリアムL2「Blast」が終了へ、ユーザーへの影響は

一方で、暗号資産市場の厳しい現実を浮き彫りにするニュースも入ってきました。イーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Blast」は、2026年10月2日をもってネットワークの終了(サンセット)を発表しました。理由として、ネットワークの維持費用が収益を上回っている状況が続いていることが挙げられています。

同ネットワークの利用者は、2026年10月26日までに自身の資産をイーサリアムのメインネットへ移動するよう求められています。この期限を過ぎると資産が移行できなくなる可能性があるため、注意が必要です。Blastは、エアドロップ(トークン無償配布)によるユーザー獲得で注目を集めたプロジェクトでしたが、持続可能な収益モデルの構築という業界共通の課題を改めて提示する結果となりました。

市場概況:ビットコインのドミナンス高まる

2026年10月3日現在、ビットコインの価格は1334万円前後、イーサリアム(ETH)は約42.2万円、ソラナ(SOL)は約1.88万円で取引されています。世界の暗号資産時価総額は約469兆円に達し、ビットコインの市場占有率(ドミナンス)は約59.5%と、アルトコインを大きく引き離す状態が続いています。

ビットコインのドミナンスが高い状況は、投資家のリスク回避志向の表れとも解釈できます。先行き不透明なマクロ経済環境の中、投資家が相対的に安定したビットコインに資金を集中させる傾向が強まっている可能性があります。

今後の展望:9万ドル突破がもたらすインパクト

ビットコインが9万ドルを突破した場合、次なる価格発見フェーズに突入する可能性があります。過去の値動きパターンからは、節目を突破した後のラリーが急激に進む傾向が指摘されており、10万ドルの大台が次の射程圏内に入るとの期待も一部で聞かれます。

ただし、米国の金融政策の行方や地政学的リスクの高まりなど、外部要因による不確実性は依然として大きいと言えます。投資家は短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、中長期的な視点でポートフォリオを構築することが求められるでしょう。

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