『NARUTO』の新作漫画『NARUTO: SHADOW RISING』の制作が正式に決定した。シリーズ原作者である岸本斉史氏が執筆を手がけるという、フランチャイズ史上でも極めて重要な新プロジェクトとなる。
発表は、現地時間2026年10月10日に開催されたニューヨーク・コミコンで行われた。会場にはうずまきナルト役の竹内順子さん、うちはサスケ役の杉山紀彰さんがスペシャルゲストとして登壇し、「エキサイティングな新情報」として新作漫画の制作が明かされた。
ニューヨーク・コミコンで相次いだ大型発表
イベントでは『NARUTO: SHADOW RISING』の発表に加え、4話構成の新作アニメが『NINKU』とのコラボレーション企画であることも正式に確認された。このアニメは、以前より計画されていたスペシャルエピソードの流れを汲む内容となる見込みだ。
一方、『NARUTO: SHADOW RISING』の具体的なあらすじや連載媒体、開始時期などは現時点で明かされていない。しかし、原作者本人が漫画の執筆を担うという発表の性質から、単なるスピンオフではなくシリーズ本編に直結する物語になる可能性が高い。
『NARUTO: SHADOW RISING』とは何か
『NARUTO: SHADOW RISING』は、岸本斉史氏が執筆する『NARUTO』シリーズの新作漫画だ。原作完結後に岸本氏が自ら新作漫画を描くのは初めてのことであり、シリーズの新たな正史が描かれることが期待されている。
岸本氏はこれまで、続編『BORUTO: NARUTO NEXT GENERATIONS』においてストーリー担当として関与してきた。だが、実際の作画は池本幹雄氏が担当しており、岸本氏自身がペンを執ってキャラクターを描くのは、原作『NARUTO』の連載以来の出来事となる。
シリーズの歩みと『BORUTO』の現在地
『NARUTO』は1999年9月に週刊少年ジャンプで連載を開始。2014年11月まで15年間にわたって連載され、全72巻で完結した。テレビアニメはStudio Pierrotの制作により2002年10月から放送が始まり、全220話を放送。続編の『NARUTO 疾風伝』は500話に及んだ。
その後2016年、続編『BORUTO: NARUTO NEXT GENERATIONS』が週刊少年ジャンプで連載を開始。当初はうきょー・こだち氏が脚本を担当していたが、後に岸本氏がストーリーを引き継ぎ、作画は池本幹雄氏が担当している。2019年にVジャンプへ移籍し、2023年8月からは第2部『BORUTO: TWO BLUE VORTEX』が進行中だ。
アニメ『BORUTO』は2017年4月から放送されていたが、2023年3月に一時休止。同年9月から4週連続で放送予定だったスペシャルエピソードは「品質向上」を理由に延期されている。
2027年に集中する関連プロジェクト群
新作漫画の発表と並行して、『NARUTO』フランチャイズは2027年をターゲットにした複数の大型企画を同時進行させている。
- NARUTOカードゲームTCG:バンダイが2027年の全世界展開を発表
- ノンバーバルライブショー:京都・南座にて2027年2月から6月まで上演
- ハリウッド実写映画:デスティン・ダニエル・クレットン監督が指揮を執り、チーム7(ナルト、サスケ、サクラ)のキャスト募集を全世界規模で開始
特に実写映画は、『スパイダーマン:ブランドニュー・デイ』を手がけたクレットン監督がメガホンを取るだけに、ハリウッドの大作として大きな注目を集めている。チーム7のキャスティング結果は今後シリーズの話題を牽引することになるだろう。
岸本斉史の新作執筆がもたらす影響
岸本氏が自らの手で新作漫画を描くという決定は、『NARUTO』シリーズが新たなフェーズに入ったことを明確に示している。『BORUTO』でのストーリー統括という間接的な関与から、漫画執筆という直接的な創作活動への回帰は、ファンにとって何よりの朗報だ。
原作完結から12年以上が経過した現在でも、『NARUTO』はアニメ、ゲーム、カードゲーム、舞台、映画と多方面で展開を続けている。その中心に岸本氏が再び立つことで、シリーズはさらなる拡張を遂げるだろう。『NARUTO: SHADOW RISING』の続報が待たれる。
© 岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ