マイクロソフトは2026年9月22日、Xbox事業の大規模な再編と、それに伴う268名の従業員レイオフを公式発表した。6月に掲げられた「XBOX Reset」と呼ばれる事業再建計画の一環であり、7月に実施された約1600名のレイオフに続く措置となる。今回の再編では、象徴的なフランチャイズである『Halo』シリーズの開発主体がActivisionへ移管されるなど、ファーストパーティースタジオの統廃合が大きく進むこととなる。
Activisionが『Halo』を担当、RareとWorld’s Edgeも管轄下に
今回の発表で最も注目を集めたのは、『Call of Duty』シリーズで知られるActivisionが『Halo』シリーズの開発を担当すると決定した点だ。Activision内には専門チームが新設され、今後は同社がフランチャイズの中心的な役割を担う。従来『Halo』を手がけてきたHalo Studiosには小規模なチームが残され、既存タイトルのサポートやコミュニケーションファシリテーションに専念する。
さらにActivisionは、RareとWorld’s Edgeの2スタジオも管轄することになった。Rareは『Sea of Thieves』や『バンジョーとカズーイの大冒険』で知られる老舗スタジオであり、World’s Edgeは『Age of Empires』シリーズの開発元である。これらのスタジオがActivisionの管理下でどのようなシナジーを生むのか、業界の注目が集まる。
Forzaスタジオ統合とBethesda傘下へのObsidian編入
レーシングゲーム分野では、Turn 10 StudiosとPlayground Gamesが1つのスタジオに統合される。両スタジオは『Forza Motorsport』と『Forza Horizon』シリーズで10年以上協力関係を築いてきたが、今後は単一チームとして活動。開発リソースの集中と効率化が図られる。
また、Bethesda SoftworksがObsidian Entertainmentを管轄下に置くことも発表された。Obsidianは『Fallout: New Vegas』や『The Outer Worlds』で知られ、現在は『Grounded 2』を開発・運営中だ。Bethesda Game Studiosと共同で進めている『Fallout』シリーズ新作の開発は継続される。モバイルゲーム部門でも、KingがMicrosoft Casual Gamesを管轄下に置き、カジュアルゲームの設計とライブ運営組織が統合される。
スタジオ分離の進捗:Double Fine、Compulsion、Undead Labsが再独立
再編計画では、スタジオの分離も並行して進められている。これまでにDouble FineとCompulsion Gamesが、それぞれが手がけたIPおよび運営資金とともに再独立を完了。さらにUndead Labsも同様の条件で移行が完了し、開発中の『State of Decay 3』はXbox Game Pass向けに提供される予定だ。
一方、Ninja Theoryについては2つの合意案が不成立に終わり、閉鎖も含めた従業員との協議が進められている。『Dishonored』シリーズで知られるArkane Studiosの分離交渉も継続中であり、年内いっぱい協議が続く見通しとされている。
再編の目的と完了率:約4分の3が完了
マイクロソフトは、今回の再編について「事業ユニットの数を絞り込み、緊密に連携しているグループを統合し、パブリッシングの専門性に集中することで、フランチャイズとゲームを強化する」ことが目的だと説明している。7月以降に完了した措置により、再編計画の約4分の3が完了したとの認識を示した。残るスタジオの扱いや、今後のActivision主導による『Halo』シリーズの方向性が、Xboxエコシステム全体の未来を大きく左右することになるだろう。