NHLが84試合制で開幕、オベチキンは最後のシーズンか

NHLが84試合制に拡大し開幕。オベチキンのラストダンスや新世代の台頭が注目されるシーズンが始まる。

投稿者 central
NHLが84試合制で開幕
ハイライト
  • NHLが今季から84試合制に変更、地区内対戦が増加した。
  • オベチキンがキャピタルズと1年契約、引退時期は未定ながらラストダンスの可能性。
  • 若手のマックリン・セレブリーニやコナー・マクデイビッドが新たな主役として台頭する。

北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)が、いよいよ2026-27シーズンに突入します。今季は1チームあたりのレギュラーシーズンが従来の82試合から84試合に拡大され、現地時間の火曜日、前年度優勝のカロライナ・ハリケーンズとフロリダ・パンサーズの一戦を皮切りに幕を開けます。最大の関心は、歴代最多929ゴールを誇るアレックス・オベチキン(41)がワシントン・キャピタルズで“ラストダンス”を踏むのかどうか。これまでの栄光と、まだ見ぬ頂を追いかける姿が氷上で繰り広げられます。

## NHL、今季から「84試合制」で開幕へ

NHLは2005-06シーズン以降、1チームあたり82試合を基本としてきました。今回、2試合増えて84試合になるのは、ディビジョン内の対戦数を均等に調整するためです。同じ地区のライバルと戦う機会が増えれば、プレーオフでの再戦も見込まれ、シーズン全体の盛り上がりはさらに増すでしょう。一方で、選手への負担は確実に増えます。すでにNHLの戦いは“年間100試合”が当たり前。レギュラーシーズン84試合に加えて、プレーオフは最大28試合が追加されます。頂点を目指す過酷な道のりは、年々長くなっています。

## オベチキン、“ラストダンス”への決意

オベチキンはオフにキャピタルズと1年契約を結びました。「新しく加わった顔ぶれを見れば、カップを懸けて戦えるチャンスがあると分かる。層の厚さやスキル、ロッカールームでのリーダーシップも十分だ」。本人はチームの変化に手応えを見せながらも、現役引退の時期については「まだ決めていない」と含みを持たせます。前人未到の929ゴールを積み上げたレジェンドが、最後にどんな決断を下すのか。それ自体がひとつのドラマです。

## 新世代の主役たちの挑戦

そんなベテランと入れ替わるように、新世代の台頭も著しい。サンノゼ・シャークスのマックリン・セレブリーニ(20)は、昨季チーム記録となる115ポイントをマークしました。これはチーム2位と3位の得点者を合わせた数字を上回る圧倒的な成績で、カナダ代表として迎えた2026年ミラノ・コルティナ五輪では銀メダル獲得に貢献しています。「街を歩けば、ファンから“今季が楽しみだ”と声をかけられる。ここ数年はなかったことだ」と語るセレブリーニ。再建途上のシャークスが再び光を取り戻すのは、この男の出現あってこそでしょう。

シカゴ・ブラックホークスのコナー・ベダード(21)は、肩の手術の影響で開幕には出場できません。それでも昨季は69試合で30ゴール45アシスト75ポイントと、いずれもキャリアハイを記録。21歳にしてブラックホークス史上2番目に若いキャプテンとして、チームを引っ張る立場です。6年連続でプレーオフから遠ざかっているブラックホークスは、エースの完全復帰とともに新時代を迎えます。

トロント・メープルリーフスに“新たな才能”も加わりました。2026年のドラフト全体1位指名を受けたギャビン・マッケナです。熱狂的なファンが待つメディアの中心地でのプレーについて、マッケナは「プレッシャーではなく、むしろ伸び伸びとやれる」と前向きです。メープルリーフスは近年、レギュラーシーズンでは結果を残しながらも、プレーオフを勝ち抜けない時期が続いていました。昨季は2016年以来となるプレーオフ不出場に終わっただけに、新たな時代を担う存在として期待が集まります。

## マクデイビッド、悲願の初優勝へ

リーグ最高の選手と称されるコナー・マクデイビッド(29)も、人一倍の思いで氷に立ちます。エドモンド・オイラーズをけん引し、2024年と2025年に続けてスタンレーカップ決勝へ進出しましたが、頂点にはあと一歩届きませんでした。個人では3度のMVP、6度の得点王と実績は申し分なく、ただひとつ欠けているチームタイトルへの執着心は誰にも劣りません。オフにはマイク・バブコック監督を新たに迎え、黄金時代を取り戻す挑戦が始まります。

## 海外試合と屋外試合。シーズンを彩る“特別”たち

今季はスケジュール面でも話題が豊富です。フィンランドとドイツでは各2試合が行われ、北米ではウィニペグ、ソルトレイクシティ、アーリントンで屋外試合が予定されています。氷上の特別演出はファンにとってはたまらないイベントであり、選手にとっても新鮮な刺激となるはず。シーズン終盤の戦いにも影響を与えそうです。

84試合という長いレギュラーシーズンは、選手にとっては疲労との戦いであり、チームにとっては夏の補強の成果を試す場です。歴史に刻まれる金字塔、世代交代の予感、そして悲願の結末。2026-27シーズンのNHLは、開幕の瞬間からすべてを魅せてくれそうです。

この記事をシェア