デベロッパーのEarthquack Gamesが6月8日、お花屋さんシム『Puni the Florist』をPC(Steam)向けにリリースした。本作はリリース直後から高い評価を集めており、本稿執筆時点で62件中98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。インディーゲームならではの温かみのある作風と、直感的なフラワーアレンジメント体験が、早くも多くのプレイヤーの心を掴んでいる。
花束制作を主軸にした、心温まるフローリスト体験
『Puni the Florist』は、就活中の大学生である主人公プニが、不思議な妖精に導かれるまま田舎の花屋で働くことになる物語だ。ゲームプレイの核となるのは、訪れるお客さんの要望に合わせて花束やフラワーアレンジメントをデザインする工程。花はヒマワリやチューリップ、バラ、アジサイなど多種多様で、それぞれに複数のカラーバリエーションが用意されている。プレイヤーはこれらの花を自由に組み合わせ、大きさや向きを変え、花びらを曲げて角度を付けたり、葉っぱを摘んだりと、細部にわたる微調整が可能だ。
好評率98%を支える、自由度の高いクリエイティブ要素
本作がこれほどまでに高い評価を得ている理由は、そのクリエイティブな自由度の高さにある。花束制作時にはコストが一切かからず、プレイヤーは試行錯誤を重ね、思うままにデザインに没頭できる。操作はマウスのドラッグなどで直感的に行え、バラのような大きな花だけでなく、フィラーと呼ばれる小花や葉っぱ、リボンなどの装飾品も豊富に用意。花束に加えて、花瓶に挿したり、ブーケに仕立てたりと、表現の幅は広い。
ユーザーレビューでも、この「シンプルな操作で本格的なフラワーアレンジメントが体験できる」点が高く評価されている。さらに、キャラクターデザインやストーリーの可愛らしさ、そしてプレイ後に優しい気持ちになれるという点も、多くの好評レビューで共通して挙げられている。お客さんは「青いリボンがよく似合っている」といった、要望にはなかったプレイヤーの心遣いに反応することもあり、単なる作業に留まらないコミュニケーションの楽しさが感じられる。
ストーリーが彩る、キャラクターたちの交流
本作の魅力はゲームプレイだけではない。ストーリーモードでは、花に対して特に興味を持っていなかった主人公プニが、個性豊かな客たちや妖精たちとの交流を通じて少しずつ変化していく様子が描かれる。恐竜の形をした花束を要求するなど、ちょっと変わったリクエストをしてくる客たちとのやり取りは、ゲーム全体にユーモアと温かみをもたらしている。この「新人フローリストの成長物語」が、花束作りの楽しさと見事に調和し、プレイヤーを作品世界に引き込む原動力となっている。
Earthquack Games、初の商業作品で確かな手応え
本作を手がけたEarthquack Gamesはタイに拠点を置くスタジオで、これまではitch.ioを中心に無料の短編ゲームを多数公開してきた。『Puni the Florist』はそんな同スタジオにとって初の商業作品、そしてSteamデビュー作となる。過去の作品で培われた親しみやすくコミカルな作風が本作でも遺憾なく発揮され、商業作品としても確かな一歩を記した形だ。
『Puni the Florist』は現在、Steamにてリリース記念セールを実施中。6月23日までは定価の10%オフとなる税込1215円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示にも対応しており、日本のユーザーも安心してプレイできる。花を自由に操る創造性と、ほのぼのとしたストーリーを楽しみたいなら、今がまさに絶好のタイミングと言えるだろう。