東京五輪銀メダリスト本多灯、危険運転致傷で懲役1年執行猶予3年判決

東京五輪銀メダリストが一般道路で時速約100キロの暴走、対向車と衝突し相手に重傷を負わせる。

投稿者 central
ハイライト
  • 本多被告は時速88~108キロで一般道路を暴走し、対向車と正面衝突した。
  • 裁判官は社会的制裁を考慮し、執行猶予付きの判決を下した。
  • 本多被告は法廷で「もう二度と運転しない」と述べ、深く反省した。

東京地裁立川支部は2025年4月2日、2021年東京五輪競泳男子200メートルバタフライ銀メダリストの本多灯被告(24)に対し、危険運転致傷の罪で懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。検察の求刑は懲役1年6月だった。

時速88~108kmでの暴走、対向車と衝突

判決によれば、本多被告は2024年11月21日午前8時30分ごろ、東京都内の一般道路で、法定速度30キロの区間を時速88~108キロで走行。前方の車に追いつこうとした際に対向車線にはみ出し、60代男性が運転する車と正面衝突した。相手の男性は胸骨骨折などの重傷を負った。

中島啓太裁判官は「極めて危険かつ無謀な運転であり、前方の車に追いつきたいという被告の供述には酌量の余地がない」と厳しく指摘した。その一方で、本多被告が既に国際大会への出場停止処分を受けるなど社会的制裁を科されている点を考慮し、執行猶予付きの判決が相当と結論づけた。

「もう運転しない」——法廷での本多被告の言葉

公判で本多被告は「当時は競技結果が振るわず、冷静な判断ができなかった。多くの方に迷惑をかけて申し訳ない。もう二度と運転しません」と述べ、深く反省する姿勢を示した。裁判官は判決後、「また活躍してほしい。応援している」と異例の言葉をかけ、競技者としての再起を促した。

日本水泳連盟「厳粛に受け止める」

日本水泳連盟(Japan Aquatics)は判決を受け、「本件を極めて厳粛に受け止めている。再発防止と信頼回復に全力で取り組む」とするコメントを発表した。本多被告は連盟からすでに国際大会への参加を制限されており、今後の競技活動には大きな影響が及ぶとみられる。

本多灯というアスリートの存在

本多被告は2021年東京五輪の200メートルバタフライで銀メダルを獲得。翌年の世界選手権でも同種目で銅メダルを手にするなど、日本の競泳界を牽引する存在だった。しかし2024年以降は成績が低迷し、精神的にも追い込まれていたとされる。今回の事件は、トップアスリートが抱えるプレッシャーと、一瞬の判断ミスがどれほど重大な結果を招くかを如実に示している。

アスリートの社会的責任が問われる中、本多被告が再びプールに立ち、信頼を取り戻すまでには長い時間が必要だろう。競技復帰の可否も含め、今後の動向が注目される。

この記事をシェア