今週の「Now Gaming」は、編集部員がそれぞれに選んだタイトルが実にバラエティに富んでいる。謎解きアドベンチャーの大型アップデート、NINTENDO64クラシックスの名作、終末SF百合STG、そして待望のリズムゲーム最新作。中でも特に熱量高く語られているのが『ぽこ あ ポケモンa』と『リズム天国 ミラクルスターズ』、そして『ULTRA0』だ。それぞれのプレイレポートを、編集部ならではの視点で掘り下げていく。
サンセットヒルズ第3章、日本ではまだプレイ不可に
謎解きアドベンチャー『サンセットヒルズ』に大型アップデートが配信された。列車旅をしながら各章で異なる街を訪れ、謎を解きながらかつての戦友との再会を目指す本作。今回のアップデートで最終章となる第3章が追加されるはずだったが、リリース要件にまつわる問題でアジアの一部地域では延期となった。日本もその対象で、メインメニューに第3章の項目は表示されるものの、選択できない状態にある。
肩透かしを食らった形だが、せっかくなので第2章を再訪したというライターのTaijiro Yamanaka氏は、本作の物語や世界観、アートスタイルを改めて評価。謎解き自体はヒントが少なく街中をくまなく探索する必要がある点にやや難はあるものの、個々のパズルの質は高いと感じている。第3章の実装時期は未定ながら、続報を待ちたいところだ。
ゼルダの伝説 時のオカリナ——リメイク前に予習する価値
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』を「Nintendo 64 Nintendo Classics」でプレイ中のNaoto Morooka氏。2026年にリメイク版が発表されたことを受け、その予習として原作を遊んでいるという。当時のポリゴングラフィックの質感に懐かしさを覚えつつも、シリーズ初の3D作品でありながら熟慮されたマップ構造や、山からカカリコ村を見下ろすカメラ演出など、職人技のようなこだわりを感じているようだ。
ただし、現代のゲームに慣れた身としては操作面に戸惑いもある。左スティックで移動、右スティックで視点操作が標準となった今、本作では右スティックに4つのCボタンが割り当てられている。そのため、視点を動かそうとして誤って爆弾を置いてしまう事態が頻発。城下町のミニゲームにも苦戦し、なかなか先に進めないという。リメイクが出るまでに完走できるのか——当時の操作感覚を取り戻すのが先決だ。
終末SF百合STG『ULTRA0』、テンポの良さが際立つ
Keiichi Yokoyama氏が今週プレイしたのは『ULTRA0』。怪獣の襲来で滅亡の危機にあるN国を舞台に、少女たちが戦う終末SF百合STGだ。シューティングパートは疑似3Dで、画面奥に現れる怪獣を迎撃。アップグレードで攻撃力や連射力、クールダウンなどを強化しながら進む。難易度は控えめで、STGパートそのものがストーリー表現の一部として機能している。
プレイ時間は約3時間。短いながらもストーリーは最後まで駆け抜ける。細かい部分で気になる点はあるものの、それを吹き飛ばすスピード感で展開が進む。高難易度2Dアクション『MOMIBOSU』の開発元による新作だが、アクション性よりもテンポの良いストーリー進行が印象に残る作品に仕上がっている。
リズム天国 ミラクルスターズ——全身でノる快楽
『リズム天国 ミラクルスターズ』に没頭するKosuke Takenaka氏。シリーズ独特の「ノリ感」は他のリズムゲームとは一線を画すと語る。メダル集めを進めるうちに、緊張と全身を揺らす動きで手汗が止まらず、ウェットティッシュが手放せない状態だ。
本作の魅力はメインモードだけではない。初代以来の復活となるドラムレッスンや、リズムゲームの小休止に遊べるリズムおもちゃ、さらに新登場のビートスペルも侮れない。呪文をピッタリ出す難しさに苦戦しつつも、つい繰り返してしまう。寝る直前まで曲とリズムが脳内で反復するほどのめり込みようで、リズムに乗る原初の快楽を実感している。
「みんなで遊ぶ」モードもJoy-Conを両手に一人でプレイ。対戦タイプでは左右の手の微妙な誤差が可視化され、それがまた面白いという。リズムに囲まれた一週間、まさにリズム漬けの日々だ。
ぽこあポケモン——めっちゃよかった、その理由
遅ればせながら『ぽこ あ ポケモン』をクリアしたAyuo Kawase氏。「めっっちゃよかった」「ずっっっと楽しいゲーム」という熱い言葉が飛び出す。その理由はいくつかある。細かく設定された達成目標と、それを遂行した時の気持ち良い達成感。未知の要素がほどよく残され、探索と冒険のモチベーションが持続したこと。そしてポケモンたちの愛らしさに、この世界を守りたい、発展させたいという愛着が湧いたこと。面白さとかわいさの両軸で走り切った、と総評する。
特に評価が上がったのは4つ目の島「キラキラうきしまの街」だ。この世界の透明感が一気に増し、美しさと儚さのバランスが絶妙。背景音楽のクオリティが際立っており、特に夜のBGMは格別。全体的なテイストが『どうぶつの森』を思わせるとも指摘する。作曲家が気になるが情報が出ておらず、早急にサウンドトラックの発売を望む声は切実だ。「ずっと聴くから!!」という叫びには、本作の世界観に没入した者の強い共感が込められている。
DLCもぜひプレイしたいという期待感も加え、『ぽこ あ ポケモン』は今週のMVPと言えるだろう。
編集部が選ぶ、今週の一押し
以上、5本のプレイレポートを紹介した。アップデート遅延というハプニングもあったが、それぞれが質の高いゲーム体験を得ている。「ぽこ あ ポケモン」の圧倒的な満足度、「リズム天国」の中毒性、「ULTRA0」のテンポの良さ——三者三様の魅力が際立つ週となった。夏本番を前に、それぞれの世界に没入できる良作が揃っている。読者の皆さんも、気になるタイトルがあればぜひ手に取ってみてほしい。