工画堂スタジオは、ロマンスビジュアルノベル『Sugar Lies』をPC(Steam)向けに2026年後半、Nintendo Switch向けに2027年春に発売すると正式に発表した。価格はPCダウンロード版が2,860円、Switchパッケージ版が4,000円(税込)。対応言語は英語、日本語、繁体字中国語、簡体字中国語の4言語で、グローバル展開を見据えた仕様となっている。
嘘を憎む少年と、嘘を纏う少女の出会い
本作は、Team S:OWLSが開発を手がける短編ビジュアルノベルだ。舞台は夏。主人公・長月暁人は、他人の嘘や偽りを目にすると身体的な拒絶反応を示してしまう青年。彼の前に現れたのは、理想の自分を演じることにおいて誰よりも長けた少女・桜宮唯。運命の出会いの裏には、「最悪の邂逅」という言葉がふさわしい緊張感が張りつめる。
ストーリーは、嘘で溢れた世界に生きる二人の関係性を、夏のひとときという限られた時間の中で描く。ボリュームとしては短編に分類されるが、シナリオの密度とキャラクターの心理描写に重点が置かれている点が特徴だ。
キャラクターとキャストの魅力
本作の要となるのは、二人のヒロインと、それぞれを演じる声優陣の存在だ。メインヒロインの桜宮唯は、元子役であり、俳優である父親から徹底した英才教育を受けて育った。彼女が纏う「嘘」とは、他者の期待に応えるために作り上げた仮面である。その複雑な内面を、長谷川育美(『ぼっち・ざ・ろっく!』喜多郁代役など)がどのように演じるのか、注目が集まる。
もう一人のヒロインは、主人公の幼なじみである雪平あかり(声:飯田ヒカル)。彼女は幼少期から舞台女優として活動しており、現在は主人公の家にほぼ住み着くほどのんびり屋。一方で、過激な作風を愛する筋金入りのオタクでもあり、物語にコミカルなスパイスを加える存在だ。
スタッフ陣と制作体制
企画はKawasyonin49、キャラクターデザインはRingopannとOmotiが担当。音楽はRyusei、プログラミングはNoguchi Ryukei、Hinata Anan、Funayama Kazumaの三名が務める。パブリッシャーは工画堂スタジオ。同社は過去にも数多くのビジュアルノベルやシミュレーションゲームを手がけてきた実績があり、本作では新ブランド「Team S:OWLS」による品質志向の作品作りが期待される。
東京ゲームショウ2026で公開されたトレーラー
発表にあわせて、オープニングテーマ「Truth or Lies」を使用したトレーラーが公開された。楽曲はRaitoが作曲し、長谷川育美と飯田ヒカルが歌唱を担当。映像からは、本作の持つ夏の透明感と、嘘と真実が交錯する緊張感が伝わってくる。トレーラーは東京ゲームショウ2026の工画堂スタジオブースでも上映予定だ。
リリーススケジュールと今後の展望
PC版はSteamで2026年後半に配信開始。その後、2027年春にNintendo Switch版が発売される。Switch版のパッケージ版は日本国内限定となるが、ダウンロード版は全世界で購入可能。工画堂スタジオは、本作を皮切りにTeam S:OWLSの今後のプロジェクトにも注力する方針を示しており、ビジュアルノベル市場における新たなラインアップの布石となる可能性が高い。短編という形式を活かしたリリース間隔の短さも、シリーズ展開や続報への期待を高める要素だ。