東映アニメーション、フランスのドラゴンボールテーマパーク計画を否定

東映アニメーションがフランスでのドラゴンボールテーマパーク計画を公式に否定。誤報の原因とサウジアラビア計画の詳細を解説。

投稿者 central
東映アニメーションがライセンス未許諾を強調した公式声明のイメージ
ハイライト
  • 東映アニメーションはフランスのドラゴンボールテーマパーク計画を公式声明で否定した。
  • 誤報はマクロン大統領のマンガパーク構想とサウジアラビア計画の混同が原因。
  • サウジアラビアのキディヤ・シティでは実際にドラゴンボールパークが建設中。

東映アニメーションは2024年8月31日、フランスにドラゴンボールのテーマパークが建設されるという一部報道を否定する公式声明を発表した。同社は、自社および関連権利者が当該プロジェクトに関して一切のライセンスを付与しておらず、そのような事実を認識していないと明言している。

問題となった報道は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が8月24日、セルジー=ポントワーズに3つのマンガ関連テーマパークを計画していると発表したことに端を発する。マクロン大統領はこの計画について、60億ユーロの投資と22,000人の雇用創出を見込み、サウジアラビアのQiddiya(キディヤ)投資会社が関与していると述べた。しかし、その発表において具体的なマンガやアニメのタイトル、特に『ドラゴンボール』の名前は挙げられていなかった。にもかかわらず、一部メディアがこの発表と『ドラゴンボール』を結びつけて報じたことで、誤解が広がった経緯がある。

東映アニメーションが声明で否定した経緯と具体的な内容

東映アニメーションは声明の中で、「最近、一部メディアにおいて『ドラゴンボールのテーマパークがフランスに建設される予定である』との報道がありますが、当社及び関連権利者におきましては、本件に関するライセンスを一切許諾してはおらず、そのような事実は一切承知しておりません」と明確に否定した。さらに、同報道で使用されているテーマパークのコンセプトイメージや映像は、すべて2024年3月22日に同社とサウジアラビアのQiddiya Investment Companyが共同発表した、サウジアラビアのキディヤ市に建設予定のテーマパークに関するものであり、フランスの報道とは一切関係がないと説明している。

この声明により、フランスにおけるドラゴンボールテーマパーク計画は現時点で公式に認可されておらず、具体的な進行もしていないことが確認された。以前から発表されているサウジアラビアのキディヤ・シティでのプロジェクトは、本件とは別に計画が進められている。

なぜフランスでのテーマパーク計画が誤って報じられたのか

誤報が発生した背景には、マクロン大統領の発言と、マンガ文化への世界的な関心の高さがある。フランスは日本のマンガ・アニメ文化の受容が特に進んでいる国の一つであり、『ドラゴンボール』は同国でも絶大な人気を誇る。そのため、マクロン大統領の「マンガテーマパーク」発言が、具体的なタイトル明示がないにもかかわらず、最も象徴的な作品である『ドラゴンボール』と結びつけて解釈された可能性が高い。

また、マクロン大統領が発表の中で関与に言及したQiddiyaは、サウジアラビアで巨大エンターテインメント都市「キディヤ」を開発する投資会社であり、同社が東映アニメーションと共同でドラゴンボールテーマパークを推進している事実も、誤った連想を助長したと考えられる。しかし、東映アニメーションの声明は、Qiddiyaとのサウジアラビアでのプロジェクトと、フランスでの計画が全くの別物であることを明確に示している。

ドラゴンボールテーマパークの現状:サウジアラビアとフランス計画の違い

『ドラゴンボール』初のテーマパークとして正式に発表されているのは、サウジアラビアの首都リヤド近郊、キディヤ・シティ内に建設が予定されているプロジェクトのみである。このプロジェクトは2024年3月に東映アニメーションとQiddiya Investment Companyによって共同発表され、約5万平方メートルの敷地に、7つのエリアを備えた世界最大級の屋内型テーマパークが計画されている。シリーズの象徴的なロケーションを再現し、最新のライドやアトラクションを導入する予定だ。現時点では、このサウジアラビアの計画以外に、東映アニメーションが公式にライセンスを認めているドラゴンボールテーマパークは存在しない。

報道の真偽と今後の展望

東映アニメーションによる今回の否定声明は、フランスでの「ドラゴンボールテーマパーク計画」が流動的であるどころか、現時点では全くの白紙であることを明確にした。マクロン大統領が提唱するマンガテーマパーク構想自体は国家的プロジェクトとして存在するが、具体的なIP(知的財産)のライセンス交渉や契約が行われているかどうかは、今回の声明からは確認できない。今後の展開としては、Qiddiyaが他の権利者と連携し、『ドラゴンボール』以外の作品でフランスプロジェクトを推進する可能性も考えられるが、東映アニメーションとしては、現時点ではサウジアラビアの計画に集中する姿勢を示していると言える。

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