2026年9月13日、BlizzCon 2026のOpening Ceremonyにて、Blizzard Entertainmentがシリーズ最新作「ディアブロ V」を正式に発表した。シリーズ30周年という節目を飾る本作は、従来の終末を食い止める物語から大きく転換し、すでにディアブロが勝利した世界「サンクチュアリ」を舞台とする。固定の拠点を持たずにキャラバンで旅をするという斬新なシステム、そして新クラス「プレイグ・ナイト」の存在が話題を集めている。
ディアブロが支配する世界――「サンクチュアリ」はどう変わったか
開発チームが掲げたコンセプトは「過去の英雄たちは倒れ、サンクチュアリは墜ちた。ディアブロの勝利だ」というもの。人類社会は崩壊し、西の大陸はディアブロの支配下に置かれている。ウェストマーチの玉座に収まったディアブロは、天界へ攻め込む足がかりとして人々の魂を戦いに変換している。つまりディアブロは最終ボスではなく、ゲーム開始時点から物語全体に影響を与える存在として描かれる。
ウェストマーチの継承者として生き延びろ
プレイヤーはウェストマーチの継承者という立場。王国はすでに地獄の前哨拠点と化しているため、そこから逃げ延びなければならない。ウェストマーチは「Diablo III」の拡張パック「Reaper of Souls」や「Diablo Immortal」にも登場したシリーズおなじみの土地だ。ディアブロの支配を逃れた人間はごくわずかで、一部は彼にひざまずいたり教団に加わったりしている。継承者はディアブロと謎のつながりを持ち、脅威でありながら影響も受けやすい特別な存在として設定されている。
拠点なし、キャラバンで旅する新システム
本作の大きな特徴は、街や制圧した砦を拠点にできない点だ。仲間と隊列を組んで焼けた荒野を移動しながら物語を進める。仲間は商人も兼ねており、加わるほどコミュニティが拡大する。彼らにはそれぞれの過去があり、ディアブロの支配を生き延びた傷を抱えている。元〈見えざる眼〉姉妹団やトレジャーゴブリンなども仲間になるという。また、ディアブロの恐怖によって世界は常に変化し続けており、一定時間ゲームから離れると地形やモンスター、報酬が変わるシステムも実装される。
新クラス「プレイグ・ナイト」と3つのプレイアブルクラス
今回発表されたクラスは3種類。遠距離クラスの「デーモン・ハンター」はクロスボウで悪魔を狩る。近接クラスの「モンク」は格闘と聖なる力で戦う。そして完全新クラスの「プレイグ・ナイト」は病気や疫病を広げて戦い、最終的にはそれらを取り込んで自分の力に変えるというユニークなスタイルを持つ。残りのクラスは発売までに順次公開され、戦闘やゲーム進行、ビルド情報も追って明らかにされる。
アイテムシステムは「Diablo II」から着想
アイテムについて開発チームは「分かりやすく記憶に残り、何百時間かけてでも手に入れたいものにする」と目標を掲げる。システムは「Diablo II」から着想を得ており、装備にステータス条件を設ける案を試している。アイテムのサイズによって所持品スロットの占有数が変わり、管理が装備に影響する仕組みも検討中。装備ベースのセットやクラフトは「Diablo IV」拡張「憎悪の帝王」の方式を踏まえ、さらに「Diablo II」風のルーンやルーンワードも使用可能となる。
2027年から定期的な情報公開へ――開発初期段階からの対話
開発はまだ初期段階にあり、今回の発表はプレイヤーとの対話の始まりだと位置づけられている。2027年からは開発の進捗や方針、新機能を伝える定期的なアップデートが実施される予定。早期から進捗を公開し、プレイヤーの声を反映しながら開発判断を行うという。公式サイトでは最新情報を受け取れる登録受付が開始されている。
「ディアブロ V」は、シリーズ30周年の集大成として、従来のハック&スラッシュの枠を超えた新たな挑戦を打ち出している。固定拠点を捨てたキャラバン旅、敗北した世界というダークな設定、そして疫病を操る新クラス――これらの要素がどのようなゲーム体験を生むのか、今後の詳細が待たれる。