Com2uSが開発を進める「桃源暗鬼 Crimson Inferno」について、開発統括のイ・ウンゼ氏とプログラムディレクターのイ・ドンウォン氏へのインタビューを通じて、本作の全容が徐々に明らかになってきた。TVアニメ「桃源暗鬼」を原作としながらも、ゲームならではのオリジナル要素を多数盛り込んだ意欲作となりそうだ。
3Dターン制RPGとしての基盤設計
本作は、TVアニメの深みのあるストーリーと個性豊かなキャラクター設定を、没入感のある3Dグラフィックスで再現する3Dターン制RPGだ。モバイル(iOS/Android)に加えてPCにも対応し、マルチプラットフォーム展開を予定している点も特徴と言える。
注目すべきは、アニメの単なるゲーム化に留まらない独自の進化を遂げている点だ。開発陣は「これこそが私の知っている桃源暗鬼だ」と既存ファンに思ってもらうことを目標に掲げており、原作の魅力を忠実に再現しながらも、ゲームならではの体験を提供する姿勢を見せている。
カード強化システムが生む戦略性の高さ
本作の戦闘は、キャラクターカードを強化しながら進めるシステムを採用。操作自体は難しくないものの、どのキャラクターのカードを先に使うか、すぐに使うか、あるいは組み合わせて強化するかによって戦闘結果が変わるという。
さらに、援護キャラクターの特性とスキルをどう組み合わせるかによって、同じ戦闘部隊でもまったく異なる運用が可能になるよう設計されている点も見逃せない。キャラクター間の関係性や性格が表れるよう、戦闘開始時や勝利時、特定の状況でのセリフも多様に用意されており、単なるキャラクター収集に留まらない没入感を実現している。
オリジナルキャラクター「相川 連」の存在感
本作の大きな注目ポイントのひとつが、ゲームオリジナルキャラクターの存在だ。既に「相川 連」のキャラクター動画が公開されており、今後の続報が期待される。開発陣によれば、既存キャラクターと似ている部分がありつつも、少しずつ異なる魅力を詰め込んでいるという。
「桃源暗鬼 Crimson Inferno」にしか出会えないオリジナルキャラクターやストーリーは、正式リリース時にはTVアニメ版のストーリーと実質的に半々程度の割合になる見込みだ。ストーリーモード以外の要素でも、ゲームならではの多様なストーリーが用意されているとのこと。リリース時点での正確なキャラクター数の公開は控えられているが、戦闘キャラクターと援護キャラクターを合わせた多彩なラインナップが準備されているようだ。
基本プレイ無料の本作だが、ガチャの対象となる要素やキャラクター入手のしやすさに関する具体的な設計は、今後の続報を待ちたい。正式リリースに向けて、現在は完成度とサービスの安定性を高める作業に注力しているという。
TVアニメ放送前に発表された本作が、どのような形で「桃源暗鬼」の世界を拡張してみせるのか。続報に期待がかかる。2025年3月のAnimeJapan 2025で制作が発表されて以来、開発陣の強いこだわりが感じられるインタビュー内容からは、ファンの期待を裏切らない作品に仕上がる予感がする。