CHF/TRY売りスワップ比較、LION FXが1706円で最高水準

スイスフラン/トルコリラの売りスワップ比較で、LION FXが1706円でトップに。9口座が1000円超えの高水準。

投稿者 central
CHF/TRY売りスワップ比較でLION FXが1706円と最高水準を記録。
ハイライト
  • LION FXのCHF/TRY売りスワップは1万通貨あたり1706.6円で最高水準。
  • 調査対象9口座中、9口座が1000円を超えるスワップを受け取れる。
  • スワップ運用には為替差損リスクがあり、資金管理が重要。

スイスフラン/トルコリラ(CHF/TRY)の売りポジションで得られるスワップポイントの水準が、FX口座によって大きく異なることが、最新の調査で明らかになった。今回の集計期間(2026年8月以降)において、1万通貨あたりの1日平均受け取り額で最も高い値を示したのは、ヒロセ通商が提供する「LION FX」で、その額は1706.6円に達した。これは、低金利通貨であるスイスフランを売り、高金利通貨であるトルコリラを買うという、この通貨ペアならではの特性を最大限に活用できる環境が整いつつあることを示している。

CHF/TRY売りスワップ比較:LION FXが1706円でトップ、9口座が1000円超え

スイスフラン/トルコリラは、国際的に信用力が高く安全資産とされるスイスフランと、高インフレを抑制するために高金利政策を取るトルコリラを組み合わせたユニークな通貨ペアだ。この金利差を背景に、売りポジションを保有し続けることで、日々スワップポイントを受け取ることができる。しかし、その受取額はFX口座ごとに設定が異なり、日々変動するのが実情だ。

編集部では、スイスフラン/トルコリラを取り扱う主要10のFX口座を対象に、各社が公表するスワップカレンダーなどから実績値を収集。1万通貨の売りポジションを保有した場合の、1日あたりの平均スワップポイントを集計した。その結果、最も高い平均値を記録したのはヒロセ通商「LION FX」の1706.6円。インヴァスト証券「トライオートFX」(1567.7円)、JFX「MATRIX TRADER」(1547.5円)がこれに続き、調査対象の9口座で1000円を超える高水準となった。

ただし、これらの数値は過去の一定期間における平均値であり、将来の受取額を保証するものではない。スワップポイントは日々変動し、場合によっては受取と支払いが逆転するリスクもある。また、為替差損やスプレッドといった取引コスト、税金などは考慮されていない点には留意が必要だ。

スプレッドや証拠金率も要確認:取引条件の実態

スワップポイントの高さだけに注目するのは危険だ。実際の取引では、実質的なコストとなるスプレッドや、ポジションを保有するために必要な証拠金の額も、重要な判断基準となる。

調査時点(2026年8月18日)におけるスプレッドは、最も狭かったのが外為どっとコム「外貨ネクスト」とSBI FXトレード「SBI FX α」で0.05円。一方、ヒロセ通商「LION FX」は0.06円と、トップクラスの狭さを維持している。最低証拠金率は多くの口座で4%だが、マネーパートナーズ「マネーパートナーズFX」のみ6.76%と高めに設定されており、取引開始時に必要な資金が異なる。例えば、1万通貨の取引に必要な証拠金の目安は、スイスフラン/円の実勢レート(196.68円)で計算すると、4%の口座では約78672円であるのに対し、マネーパートナーズでは約132,000円と、その差は大きい。

スイスフラン/トルコリラのようなマイナー通貨ペアは、米ドル/円などと比べて取引レートになじみが薄く、必要証拠金を直感的に把握しにくい。取引を始める前に、自身の運用資金と照らし合わせて、無理のない範囲で口座を選ぶことが肝要だ。

CHF/TRYとは?両通貨の特性とスワップ運用の仕組み

スイスフラン/トルコリラ(CHF/TRY)は、スイスの法定通貨「スイスフラン」を基軸通貨とし、トルコの法定通貨「トルコリラ」を決済通貨とする通貨ペアだ。スワップポイントを狙ってこのペアを「売る」ということは、低金利のスイスフランを売って、高金利のトルコリラを買う取引を意味する。

スイスフランは、米ドルやユーロに次ぐメジャー通貨であり、スイスの安定した政治・経済基盤を背景に、地政学リスクや金融不安時には安全資産として買われる特性を持つ。一方で、近年の金利は相対的に低水準で推移しており、このことが高金利通貨との組み合わせでスワップ狙いの取引を生み出す理由となっている。

対するトルコリラは、高インフレ抑制を目的とした高い政策金利により、高金利通貨として知られる。しかし、その高金利の背景には、インフレ率や経常収支、政治情勢など、経済の不確実性も内包している。また、流動性が低いため、為替レートが急変しやすい傾向にある。

スワップ運用の落とし穴:為替差損リスクと資金管理の重要性

高水準のスワップポイントを受け取れる一方で、スイスフラン/トルコリラの為替レートが上昇した場合、売りポジションには為替差損が生じる。例えば、1カ月間で5万円のスワップを受け取っても、為替の変動で10万円の評価損が発生すれば、全体では5万円の損失となる。

トルコリラは主要通貨に対して長期的な下落基調が続いており、スイスフラン/トルコリラも大幅なスイスフラン高・トルコリラ安が進行してきた。特に、金融市場でリスク回避の動きが強まると、安全資産のスイスフランが買われ、トルコリラが売られる構図が加速する傾向がある。ポジションの保有期間が長期化するほど、こうした相場の急変動に遭遇する確率は高まる。スワップポイントの受取額だけに惑わされず、為替差損を含めたトータルの損益を常に意識し、ポジション量を抑えるなど資金管理を徹底することが、この通貨ペアで安定した運用を続けるための絶対条件と言える。

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