『アストラエ・オラティオ』戦闘システム判明、ストリートファイター影響

『アストラエ・オラティオ』の戦闘システムがTGS2026で正式公開。ストリートファイターの影響を受けた後出しジャンケンバトルとリソース管理が特徴。

投稿者 central
ハイライト
  • 本作の戦闘は後出しジャンケン方式で、敵の予兆に応じてカウンターや防御を使い分ける。
  • AP管理とアルティメットスキルの連続発動により、格闘ゲームのようなコンボが可能。
  • サービス開始時には34名のプレイアブルキャラクターが登場し、AIは不使用と明言された。

東京ゲームショウ2026のメディアセッションにおいて、韓国発のスマートフォンゲーム『アストラエ・オラティオ』の戦闘システムが正式に公開された。本作は架空の東京を舞台に、平成レトロなビジュアルと「魔法×行政」というユニークなテーマを掲げる作品だ。その戦闘システムには、ディレクター自らが『ストリートファイター』シリーズからの影響を認めており、コマンドバトルという形式にリアルタイムな駆け引きとリソース管理を融合させた意欲作となっている。

後出しジャンケンで敵を制す——『アストラエ・オラティオ』のコアバトル

本作の戦闘の核となるのは「後出しジャンケン」の概念だ。プレイヤーは3人1組のパーティを組むが、戦闘は1対1の決闘形式で進行する。敵は3種類の行動を予兆によって知らせてくる。青色の予兆には通常攻撃でカウンター、黄色の予兆には防御ボタンのタイミングタップでカウンターを取ることが可能だ。赤色の予兆は回避不能であり、体力に余裕のあるキャラクターと入れ替えてダメージを受ける判断が求められる。通常の敵であれば攻撃パターンがタイムラインで表示されるが、強敵戦では予兆のみが頼りとなる。パーティ全体の体力管理を含むリソース運用と、瞬間的な判断力が勝負を分ける設計だ。

APとアルティメットスキル——戦略の幅を広げるリソース管理

カウンター以外のアクションとして、戦闘スキルとアルティメットスキルが用意されている。戦闘スキルはAP(アクションポイント)を消費して発動し、連続使用するごとに効果が増大。ただし、同じキャラクターで連発すると消費APが増加するため、AP管理と通常攻撃による回復サイクルが極めて重要となる。アルティメットスキルは各キャラクターを象徴する大技で、戦闘スキルとの連続発動も可能だ。例えば、カウンター成功後にバフ系のアルティメットスキルを使い、戦闘スキルを叩き込むといったコンボが想定されている。これらの要素は、格闘ゲームの「リソース管理」や「コンボ」の概念をスマートフォン向けに最適化したものといえる。

34名のプレイアブルキャラクターと10グループ——サービス開始時の展望

メディアセッションの後半では、ディレクターのイム・ジョンギュ氏とアートディレクターのキム・イン氏が、日本および韓国メディアの質問に答える形で詳細を明らかにした。サービス開始時点では約34名のプレイアブルキャラクターと、10程度の勢力(グループ)が実装される予定だ。キャラクター数は今後のアップデートで増加していくという。

「新伝奇」を体現する——インスピレーションの源泉と世界観

本作の根幹をなす「新伝奇」というコンセプトについて、イム氏は『ペルソナ』シリーズや『ストリートファイター』シリーズをインスピレーション源として挙げた。世界観に関しては特定の作品ではなく、総合的なカルチャーからの影響を反映させているという。キム氏はビジュアル面について、2000年代のライトノベルや90年代の魔法少女作品などを参照したことを明かした。舞台に東京を選んだ理由については、「新伝奇」というテーマを掲げる上で日本は必須の設定だったと語っている。

AI不使用とプラットフォーム戦略——開発の哲学

注目すべき点として、アートディレクターのキム・イン氏は「アートに関してAIは不使用」と明確に断言した。昨今のゲーム開発におけるAI活用がトレンドとなる中、手作業によるクオリティを重視する姿勢が打ち出されている。プラットフォームについては、まずスマートフォン向けに最適化された体験を提供し、長期的にはPC含む他プラットフォームへの展開も視野に入れているという。対応端末はここ5〜6年以内に発売されたモデルを想定している。

CBTで3〜5日分の物語——今後のスケジュール

クローズドβテスト(CBT)のボリュームは、作中時間で3日から5日間に相当するストーリーと戦闘を体験できる内容となっている。具体的な開催日程については「今後の情報公開を待ってほしい」としている。サービス展開の優先順位としては、日本を含む全世界展開を見据えつつも、まずはTGSでの発表を起点に段階的に広げていく計画だ。

『アストラエ・オラティオ』は、格闘ゲームのエッセンスを吸収したコマンドバトル、平成レトロなビジュアル、そして「魔法×行政」という新奇なテーマを武器に、スマートフォンゲーム市場に新たな旋風を巻き起こそうとしている。CBT参加者も現在募集中であり、今後の続報が待たれる。

この記事をシェア