『ワンパンマン』の作画を手がける村田雄介氏が、最新話の表紙イラストにおいて、実の息子である競技ボディビルダーの村田啓介氏を実写参考として起用していたことが明らかになった。父と息子という枠を超えた、プロフェッショナルなコラボレーションがファンの間で話題を集めている。
村田雄介氏、息子の肉体を“実写素材”に採用
村田雄介氏は、自身の公式Xアカウントにて、『となりのヤングジャンプ』で配信中の『ワンパンマン』第283話の表紙イラストを公開。その直後、啓介氏が自身のXで、イラストと同じポーズを取った写真を投稿し、自らがモデルを務めたことを明かした。「実は新章の表紙イラストのモデル兼参考資料を務めさせていただきました」と綴り、父の仕事に貢献した喜びを表現している。
“日本一の高校生ボディビルダー”がモデルに
村田啓介氏は、2024年に開催された「全国高等学校男子ボディビル選手権」の170cm以下級で準優勝を果たした実力の持ち主だ。当時、村田雄介氏はこの快挙を公に祝福しており、親子揃ってそれぞれのフィールドで高い成果を残していることが注目されていた。今回の表紙イラストは、そんな息子の鍛え抜かれた肉体を、漫画家である父親が最高の“画材”として活用した形となる。
芸術一家・村田家の創作活動
村田雄介氏は2014年、当時7歳だった長男(現・啓介氏)が描いたイラストをXで公開。さらに2020年には、当時10歳だった長女が描いた『地縛少年花子くん』のファンアートを披露するなど、折に触れて子どもたちの創作活動を紹介してきた。こうしたエピソードからは、村田家が単なる漫画家の家庭ではなく、家族全員で創造性を育む環境にあることが垣間見える。
プロフェッショナルとしての信頼関係
『ワンパンマン』は原作者・ONE氏によるウェブ漫画を原作とし、村田雄介氏が作画を担当するリメイク版が集英社の『となりのヤングジャンプ』で連載中。その作画クオリティの高さは世界的に評価されている。今回のように、実在する人物の筋肉質なフォルムを正確にトレースすることで、キャラクターの迫力や存在感はさらに増す。父は息子の肉体をリスペクトし、息子は父の作品制作に貢献する——この関係性は、家族ならではの信頼と、互いのプロフェッショナリズムがあってこそ成り立つものだろう。
村田雄介氏の代表作には『アイシールド21』(原作・稲垣理一郎氏)があり、こちらも迫力あるスポーツ描写で名高い。今回の親子コラボは、漫画家の制作現場における新しい可能性を示すと同時に、村田家の絆を感じさせる微笑ましいニュースとして、多くのファンに受け入れられている。