Axolot Gamesは7月24日、サンドボックス型サバイバルアドベンチャーゲーム『Scrap Mechanic』を正式リリースした。早期アクセス版の配信開始から実に10年を経ての正式リリースとなり、その直後にはSteamでの同時接続プレイヤー数が3万7801人に達するなど、大きな注目を集めている。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内表示は日本語に対応している。
10年の開発期間を経た正式リリース
『Scrap Mechanic』は、2016年に早期アクセスが始まったタイトルだ。当初からその高いクラフト自由度で知られていたが、長きにわたる開発期間を経て、ついに完成版が公開された。プレイヤーはロボットの整備士として、農業用ロボットが暴走する宇宙の果ての農業惑星に取り残される。探索、クラフト、戦闘を駆使して生き延びるというストーリーが、サバイバルモードで本格的に描かれるようになった。
サバイバルモード:惑星の秘密を解き明かせ
本作の核となるサバイバルモードでは、プレイヤーは敵ロボットと戦いながらスクラップを集め、拠点や武器、乗り物をクラフトして生存を目指す。食料を確保するための畑づくり、防御用の武器、地下探索用の採掘機械など、多様なクラフト要素が用意されている。惑星の中心部へ向かう冒険の過程では、この星に隠された暗い秘密が明らかになるという。
クリエイティブモードとチャレンジモード
サバイバルモード以外にも、敵が出現しない環境で400種類以上の建築パーツを自由に使える「クリエイティブモード」や、制限された物資の中で乗り物をクラフトしゴールを目指す「チャレンジモード」が用意されている。チャレンジモードには40種類のステージが存在し、パズル的な楽しみ方を提供する。
大型アップデート「Drilling Thunder」がもたらしたもの
正式リリースと同時に配信された大型アップデート「Drilling Thunder」では、サバイバルモードに初めて完全なストーリーが実装された。ロボット暴走の理由や惑星からの脱出が描かれるほか、グラフィックの向上、新たな建築パーツ、敵、武器、衣装などが多数追加されている。パフォーマンスとビジュアルの両面で大規模な最適化も施され、ゲーム全体の品質が大幅に向上した。
同時接続3万7千人超え、その要因を分析
正式リリース後、SteamDBのデータによれば同時接続プレイヤー数は最大で3万7801人を記録。ここ2年間は1000~2000人台で推移していたことを考えると、これは爆発的な伸びだ。10年という長期開発への期待、大型アップデートによるストーリー追加、そしてSNSなどでの口コミが相まって、多くのプレイヤーが一斉にゲームを起動したと推測される。
ユーザー評価と今後の展望
Steamユーザーレビューは総数10万6701件で、うち92%が好評の「非常に好評」を獲得している。特にクラフトの自由度の高さは絶賛されており、エンジンやタイヤ、サスペンションといった乗り物パーツの豊富さや、作るものの大きさや複雑さにほとんど制限がない点が評価されている。一方で、正式リリース後のレビューではフリーズや戦闘バランスの悪さ、必要な稼ぎの多さを指摘する声もあり、最近の好評率は87%とやや低下している。開発元のAxolot Gamesは、クラッシュ報告はごくわずかであり、報告されたバグの修正作業をすでに開始しているとXで発表しており、今後のアップデートによる改善が期待される。
『Scrap Mechanic』はPC(Steam)向けに配信中。10年越しの正式リリースを機に、サンドボックス型クラフトゲームの新たなスタンダードとして、さらなる進化を遂げるか注目される。