Finjiは本日、開発を進めてきたサードパーソン・アクションアドベンチャー『Usual June』を、PC(Steam)向けに2025年10月28日リリースすると正式に発表した。本作はオカルト色の強い世界観を持ち、モンスターとの戦闘、ゴーストとの対話、そして都市全体を飲み込む謎の解明を軸に据えたタイトルである。
『Usual June』が描く世界――幽霊と共に解く都市消失の謎
舞台となるのはフィン・ハーバーと呼ばれる街。プレイヤーは主人公ジューンを操作し、秘密研究所や地下トンネル、廃駅、心霊天文台、さらには異世界にも匹敵する美しくも不気味な領域を探索する。本作の最大の特徴は、生者と死者の双方が協力しなければ真相にたどり着けないという点にある。死者の写真的記憶と、生者だけが持つ物体に触れる能力――この二つを組み合わせることで、やがて街を覆う危機の全容が浮かび上がる。
戦闘システムはダッシュ、回避、パリィ、そしてスーパームーブを組み合わせた高速かつ流動的なスタイル。装備品の着脱やロードアウトのカスタマイズを通じて、敵に応じた戦術をリアルタイムで切り替える必要がある。経験値を獲得しレベルアップするごとに新たな能力が解放されるが、それには代償が伴う――具体的な代償の内容については、プレイヤー自身が試行錯誤しながら発見することになる。
開発陣――『Canabalt』のSaltsman氏を筆頭にBAFTA受賞経験者が集結
本作の開発はFinjiのチームが担当。クリエイティブディレクターは『Overland』や『Canabalt』で知られるAdam Saltsman氏。シナリオ面では『Needle & Thread』のDavid Pinckney氏、BAFTA受賞経験を持つライターCara Ellison氏(『Ghost Town』『The Seance of Blake Manor』)が協力。オーディオディレクターには同じくBAFTA受賞歴のあるAdam Hay氏(『Dreams』『Everybody’s Gone to the Rapture』)が名を連ねており、インディーシーン随一の実力派クリエイターによる布陣となった。
現在、リリース日を告知する新トレーラーが公開されている。映像では主要な探索エリア、敵との戦闘シーン、そして物語の鍵を握る25人のキャラクターたちが垣間見える。ゴーストたちが消え去る前に、時限式のミッションとして進行する本作の独特なリズム感も確認できる内容だ。
『Usual June』はPC(Steam)専用タイトルとして2025年10月28日に配信開始予定。価格は現時点で未発表だが、Steamストアページではすでにウィッシュリストへの追加が可能となっている。オカルトアクションアドベンチャーとしての完成度、そしてFinjiがこれまでに築いてきた独創的なゲームデザインのファンであれば、見逃せない一本になるだろう。