Appleが現在販売中の全Macラインナップを刷新する、大規模なロードマップが明らかになった。BloombergのMark Gurman氏が報じたところによれば、低価格帯の新型「MacBook Neo」からプロフェッショナル向けデスクトップ「Mac Studio」まで、各製品が今後2年から3年の間に段階的にアップデートされる見通しだ。M6チップの搭載で幕を開けるこの刷新サイクルは、有機EL(OLED)ディスプレイの採用や新型Mac「MacBook Neo」の登場を含む、Appleシリコン移行完了後最大の変革期となりそうだ。一部のモデルは早ければ2026年秋に、残りは2028年にかけて投入される。
M6搭載MacBook Pro、新型iMac:今秋のラインナップ
最初の刷新は、Appleの次世代プロセッサ「M6」を搭載するベースラインの14インチMacBook Proだ。2026年秋に投入されるとみられる。デザインは現行モデルから大きく変わらず、M6チップへの内部アップデートが中心となる。これに続き、新型iMacもほぼ同時期に登場する可能性が高い。こちらもM6チップを搭載するとみられ、前回のM4モデル投入(2024年秋)から約2年ぶりの刷新となる。
一方、デスクトップ向けのMac miniとMac Studioの時期については、世界的なメモリー供給の不安定さを考慮すると、不透明な要素が残る。ただしAppleは社内で、M5 ProおよびM6チップを搭載した新型Mac mini、M5 MaxおよびM5 Ultraチップを搭載した新型Mac Studioをテストしていると報じられている。これらの発売時期は、部品調達の状況次第で今秋以降にずれ込む可能性もある。
OLED MacBookとMacBook Air M6:2026年末〜2027年初頭
長年噂されてきたタッチスクリーン対応のOLED搭載MacBookについては、早ければ2026年末から2027年初頭に登場する見込みだ。現行のMacBook Proと同じ14インチと16インチの2サイズで展開されるが、製品名は「MacBook Ultra」または別の名称になる可能性が高い。プロセッサはM5 ProおよびM5 Maxをベースとする。画面ノッチ部分がiPhoneでおなじみの「Dynamic Island」に置き換わるかどうかも注目ポイントだ。
MacBook Air M6とMacBook Neoの次期型:2027年
2027年初頭には、MacBook AirがM6チップへと移行する。13インチと15インチの2サイズで提供されるが、今回もデザインの全面刷新ではなく、内部のシリコンアップデートにとどまるとみられる。一方、2026年に投入が予想される全く新しいエントリーモデル「MacBook Neo」は、発売から約1年後の2027年春ごろに初めてのアップデートを迎える。Gurman氏によれば、Appleは次期MacBook Neoで「A19 Pro」チップとメモリー増強をテストしているという。現行モデルのRAMは8GBだが、次期モデルでは12GBまたは16GBへの拡張が検討されている。新色の追加も高い確率で見込まれる。
2027年秋には、14インチMacBook Proが「M7」チップへと刷新される方向で開発が進んでおり、その後2027年末から2028年初頭にかけて、上位モデルのMacBook ProがM7 ProおよびM7 Maxの選択肢を備えてラインアップされる見通しだ。
OLED MacBook AirとiMac:2028年以降の展望
ロードマップの最終段階に位置するのが、OLEDディスプレイの残り2製品への展開である。MacBook Airは2028年にタッチスクリーン対応のOLEDパネルを採用する可能性が高く、このタイミングで2022年から据え置きのデザインも刷新される公算が大きい。その後、iMacもOLED対応となる見通しだが、その具体的な時期は未定だ。このOLED化が完了した時点で、LCD(液晶)ディスプレイを採用するMacはMacBook Neoただ1機種となる。
Appleの全Mac刷新ロードマップとは:全体像を整理する
本ロードマップを端的にまとめると、Appleはまず2026年秋にM6チップを搭載したMacBook ProとiMacを投入し、その後2027年にかけてOLEDディスプレイ搭載の新型MacBook、M6 MacBook Air、次世代MacBook Neo、そしてM7チップ搭載のMacBook Proへと段階的に刷新を進める。最終的に2028年にかけて、MacBook AirとiMacのOLED化が完了するという計画だ。Mac miniとMac Studioについては、メモリー供給の状況に応じて時期が変動するものの、M5 Pro/M6およびM5 Max/Ultraチップへの移行が進められている。
Appleにとって、これはIntelからの移行期以来の大規模な製品切り替えとなる。とりわけ注目すべきは、全てのMacが最終的にOLEDディスプレイを採用するという方向性と、新たなエントリーモデル「MacBook Neo」の存在だ。これにより、AppleのMacラインナップはプロセッサ性能だけでなく、ディスプレイ技術と価格帯の両面で、過去に例を見ないほどの細分化と専門化が進む可能性がある。今後の情報に引き続き注目したい。