重力操作パズル「He Who Watches」、Steamで非常に好評獲得

重力を操る一人称パズル「He Who Watches」がSteamで非常に好評を獲得。100以上のステージを収録。

投稿者 central
デベロッパーBobby Vandenが4年かけて開発した重力操作パズルがリリースされ、早くも好評。
ハイライト
  • 重力の方向を自由に切り替えることで、壁や天井も足場となるパズル設計が特徴。
  • 100種類以上のパズルを収録し、プレイデータを表計算で解析して難易度を調整した。
  • リリース直後にSteamで「非常に好評」評価を獲得し、早期にバランス調整アップデートを実施。

パブリッシャーのDraknek and Friendsは9月3日、デベロッパーBobby Vanden氏が手がける『He Who Watches』の配信をPC(Steam/itch.io)向けに開始した。ゲーム内は日本語表示に対応しており、リリースから間もなく、Steamユーザーレビューで「非常に好評」ステータスを獲得している。本作の核となるのは、重力そのものを操作するという大胆なメカニクスと、空間認識を根底から覆すパズル設計だ。

重力の“方向”を操る、異色の一人称視点パズル

『He Who Watches』は、プレイヤーに一人称視点で古代の迷宮探索を課すパズルゲームだ。迷宮の中心には“神”が囚われており、プレイヤーは床だけでなく、壁や天井さえも足場として利用しながら奥深くへと進んでいく。本作で与えられるのは弓と一本の魔法の矢のみ。しかし、この弓は敵を倒すための武器ではなく、環境そのものを操作するためのツールとして機能する。矢でブロックを押したり、スイッチを作動させたり、さらには矢と自身をつなぐ魔法の鎖を利用して離れた足場へ移動することも可能だ。

100種類以上のパズルと緻密な難易度調整

本作の最大の特徴は、重力の“方向”を自由に切り替えられる点にある。床に立っていたかと思えば、次の瞬間には壁が足場となり、天井が地面へと変わる。この重力転換により、ブロックの動く方向や周囲との位置関係が一変するため、プレイヤーは常に立体的な思考を強いられる。弓でブロックを動かし、重力を切り替えて別の方向へ移動させる——こうした複数の仕掛けを連鎖させることで、進路を切り開いていくデザインだ。

収録されているパズルは100種類以上。それぞれが異なるアイデアに基づいて設計されており、進行に伴い、これまで学んだ仕組みを組み合わせる必要がある複合問題も登場する。行き詰まった際にはヒントシステムも用意されており、想定プレイ時間は10~15時間。開発者のBobby Vanden氏は、プレイテストのデータを表計算ソフトで一覧化し、各パズルの成功率や平均クリア時間、ヒント使用数を記録。序盤の導線や難度を緻密に調整したという。本作は約4年にわたる開発期間を経てリリースされた。

『FEZ』『ANIMAL WELL』『TUNIC』から継承した探求心

迷宮には本筋のパズルだけでなく、秘密の通路や隠された仕掛け、謎めいた記号が随所に散りばめられている。開発者は、こうした隠し要素のデザインにおいて、『FEZ』『ANIMAL WELL』『TUNIC』から影響を受けたことを明かしており、プレイヤーは単にパズルを解くだけでなく、迷宮そのものを観察し、隠された手がかりを探し出す楽しみも味わえるよう設計されている。

その評価は確実に広がりを見せている。本稿執筆時点で、Steamユーザーレビュー64件中95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビューでは、重力の向きとブロックの位置関係を読み解き、限られた仕組みを組み合わせて解法を探るパズル設計や、オブジェクト同士の相互作用を見抜いた瞬間に突破口が開けるヒラメキ重視の体験が高く評価されている。一方で、特に後半にかけてのパズルの難度の高さを指摘する声もあり、開発者のVanden氏はこれに応じて9月5日にアップデートを実施。特定のステージで難度調整や、高難度エリアのボーナス化、進行に必要なクリアステージ数の削減など、プレイヤーが行き詰まりやすい箇所を中心に手が加えられている。

“観る者”が仕掛ける、4年かけて磨き上げられた重力の迷宮

開発を手がけるBobby Vanden氏は、アメリカを拠点とする個人デベロッパー。本作ではゲームデザイン、プログラム、アートを一人で担当し、音楽は作曲家のAndré Frauenstein氏が手がけている。Vanden氏は開発の舞台裏を紹介する動画も公開しており、その徹底したデータドリブンな調整プロセスは業界関係者からも注目を集めている。

なお、『He Who Watches』は現在、Steamにてリリース記念セールを実施中。9月17日までは定価から15%オフの税込2125円で購入可能だ。itch.io版も併せて配信されており、ゲーム内は日本語表示に完全対応している。100を超えるパズルとその奥に潜む秘密——重力さえも味方につけるこの迷宮探索が、今後どのような評価を獲得していくのか、引き続き注目したい。

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