榎木淳弥、虎杖悠仁の渋谷事件での苦悩を明かす

榎木淳弥が虎杖悠仁の渋谷事件での苦悩を明かすインタビュー詳細。

投稿者 central
榎木淳弥がパリのJapan Expoで虎杖悠仁の内面を語り、第4期の進行を報告。
ハイライト
  • 榎木淳弥は虎杖悠仁の渋谷事件での苦悩を自然体で演じたと語る。
  • 宿儺を内包する虎杖の重圧が演技アプローチに影響を与えた。
  • 第4期の制作が進行中であり、榎木はファンにメッセージを送った。

2025年7月、フランス・パリで開催された日本文化の祭典「Japan Expo Paris」にて、テレビアニメ『呪術廻戦』の放送5周年を記念したスペシャルイベントが行われた。主人公・虎杖悠仁役を務める声優・榎木淳弥がヨーロッパのファンとの交流のために同イベントを訪れ、本誌は単独インタビューを実施。第4期の放送を待つファンに向け、榎木が語った虎杖というキャラクターへの深い思い入れや、渋谷事件という未曾有の悲劇を経験した少年の内面に迫った貴重な証言を、詳報としてお届けする。

「普通の少年」と「呪術師」の狭間——自然体で演じたキャラクターの核心

従来の少年漫画の主人公が持つ「正義感」や「仲間を守る強さ」に加え、虎杖悠仁はどこか肩の力の抜けたリラックスした雰囲気を併せ持つ稀有なキャラクターだ。この一見相反する要素をどのように両立させているのか。榎木は「難しいとは思わなかった」と意外なほどあっけらかんと答えた。

「虎杖はすごく勇敢なキャラクターなんですが、僕は『バランスを取ろう』と意識したことはないんです。原作の台詞や物語がすでにそうなるように書かれているので、その流れに乗って自然に演じました」。榎木によれば、脚本や原作の強固なキャラクター設計が、役者の作為的な調整を不要にしているという。無理に「熱血」と「クール」の間を取ろうとするのではなく、物語が求めるままに声を当てていけば、虎杖という人物像は自ずと浮かび上がると語る。

宿儺という「災厄」を内包する重圧——演技アプローチの変化

虎杖悠仁の最大の特徴であり、同時に最大の呪いでもあるのが、最強の呪い・両面宿儺を自身の内側に宿している点だ。この特異な設定は、榎木の演技にも大きな影響を与えたという。

「宿儺は虎杖のすべての問題の原因です。虎杖は宿儺を信頼できないため、常に警戒しなければならない。非常に厳しい状況に耐えているんです」。しかしながら、榎木は単に「苦しむ虎杖」を演じるだけではないと強調する。彼が演技の上で最も意識したのは、伏黒恵や釘崎野薔薇といった同級生たちと交流するシーンにおける「信頼感」の表現だ。「どんなに辛い状況でも、虎杖の中には仲間を信じる気持ちがある。その温かさが失われないように声を届けました」と語り、キャラクターの複雑な内面を多層的に描き分けたことを明かした。

渋谷事件のトラウマ——「自分を責める少年」への共感

インタビューの中で、榎木の表情が最も曇ったのが、作中で虎杖が経験した最大の苦難について尋ねた瞬間だった。「間違いなく渋谷事件です」。彼は即答した。

渋谷事件は、虎杖の目の前で無数の人命が失われ、その多くが宿儺の暴走——すなわち自分自身の体を媒介として引き起こされた悲劇だ。虎杖は「自分が原因だ」と深く思い詰める。榎木は「虎杖の立場になって考えたとき、その罪悪感と闇に押しつぶされそうになりました」と告白。「自分が渋谷事件の当事者だったら、あの絶望に耐えられるとは思えない」とまで語り、キャラクターの精神的な重圧に圧倒された当時の心情を吐露した。

さらに、もし現実で虎杖に会えるとしたらどうするかという質問に対し、榎木は「抱きしめてあげたい」と答え、実際にハグをする仕草を見せた。この何の衒いもない反応にこそ、榎木が虎杖に寄せる深い愛情と、キャラクターが背負う重荷への理解が凝縮されていると言えるだろう。

喉に優しい犬ヶ崎への憧れ——インタビューが捉えた素顔

真剣な話題の合間には、声優ならではのユーモアも垣間見えた。もし虎杖以外の『呪術廻戦』のキャラクターを演じられるとしたら誰を選ぶかという質問に、榎木は即座に「狗巻棘」と回答。その理由は「あまり喋らないから(笑)。虎杖はいつも叫んでいるので、狗巻なら喉に優しいです」と、まさに職業病とも言える本音を披露。会場の笑いを誘った。

また、作品内で好きな楽曲を問われると、第2期のエンディングテーマ「more than words」を指名。「あの曲は虎杖の心情そのものを表現している。本当に素晴らしい楽曲です」と絶賛した。第3期で新たに登場したキャラクターについては「星(キララ)が好きです。能力がとてもユニークで複雑。ビジュアルも可愛い」と語り、新シリーズへの期待感を高めた。

「法廷バトル」という異質な戦い——演技の真髄

第3期で描かれる、日車寛見(声・杉田智和)との法廷を舞台にした異色の戦闘シーンについて、榎木はその演技アプローチを明かした。「ああいった場面では、虎杖は相手と戦っているというより、自分自身と対話している感覚なんです。内面的な闘いであり、自分との戦いですね」。通常の物理的なバトルシーンとは異なる、心理的な緊張感を声で表現する難しさと面白さを語った。

全世界のファンへ——榎木からのホットメッセージ

インタビューの最後に、海外のファンに向けて榎木は力強いメッセージを送った。「フランスはもちろん、世界中の本当に多くの人々が『呪術廻戦』を愛してくれていることを知っています。今、僕たちは次のシーズンの収録に取り組んでいます。これからも全力で頑張って、たくさん叫びます(笑)。第4期を楽しみに待っていてください」。この発言から、待望のシーズン4の制作が着実に進行中であることが改めて確認された。ファンにとっては、新たな展開への期待がさらに高まる朗報と言えるだろう。

第4期への布石——Culling Game編後半の展望

本インタビューと前後して、『呪術廻戦 第4期』の「Culling Game(死滅回游)編 後半」の初トレーラーも公開されている。渋谷事件を乗り越え、さらなる過酷な運命に立ち向かう虎杖たちの戦いは、ますます混沌を極める。榎木自身も「虎杖にはまだまだ苦しい道のりが待っている」と予告する。ファンは第4期の放送開始を心待ちにしつつ、榎木が魂を込めて叫ぶ虎杖の声が再び響く日を待つことになる。

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