FX即時出金・当日出金、対応会社の条件が判明

FX取引で迅速な資金移動を実現する即時出金と当日出金の条件を、主要3社に絞って詳しく解説する。

投稿者 central
GMO外貨、ヒロセ通商、JFXの3社が手数料無料で即時出金に対応。
ハイライト
  • GMO外貨は平日8時50分~14時30分に300万円以内の出金が即時で完了する。
  • ヒロセ通商では平日12時30分までの通常出金依頼で当日中に振り込まれる。
  • JFXは平日0時~6時45分までの出金依頼が当日午前中に着金する。

FX取引の利便性を語る上で、口座への入金スピードと並んで重要なのが、利益や証拠金をいかに迅速に自分の銀行口座に引き出せるかという点だ。24時間365日、原則即座に資金が反映される「クイック入金」が広く普及している一方で、出金に関しては、依頼から実際の着金までに1~2営業日を要するのが一般的なイメージかもしれない。しかし、一部のFX会社では、特定の条件を満たすことで、ほぼリアルタイムでの「即時出金」や、当日中の「当日出金」が可能となっている。本稿では、こうした迅速な出金サービスを提供するFX会社と、その具体的な条件を詳しく解説する。資金の効率的な運用を目指すトレーダーは、ぜひ参考にしていただきたい。

手数料無料で即時出金が可能なFX会社:GMO外貨、ヒロセ通商、JFX

編集部の調査(記事公開時点)によると、あらかじめ登録した金融機関の口座へ、手数料無料で即時出金できるFX会社は、GMO外貨(「外貨ex」)、ヒロセ通商(「LION FX」)、JFX(「MATRIX TRADER」)の3社である。いずれも、即時出金が可能な時間帯や金額に条件はあるものの、その条件を満たせば、出金先の金融機関を問わず、原則としてほぼリアルタイムで資金を移動できる。また、即時出金の受付開始前であっても、時間帯によっては通常の出金手続きで当日中の着金が可能なケースもある。

GMO外貨「外貨ex」:平日8時50分~14時30分、300万円まで即時

GMO外貨では、平日8時50分から14時30分の時間帯に300万円以内の出金依頼を行うと、「リアルタイム出金サービス」が自動的に適用され、原則即時に登録済みの金融機関へ出金される。出金手数料は無料だ。さらに、平日0時から8時50分までの出金依頼も、その日の8時50分以降に順次処理されるため、当日出金が可能となる。一方、14時30分以降の依頼は、原則として金融機関の翌営業日の反映となる。なお、300万円を超える出金は通常出金となるが、出金方法はGMO外貨側で自動的に判定されるため、ユーザーがサービスを選び分ける必要がない点も特徴的だ。

ヒロセ通商「LION FX」:平日9時30分~14時30分、100万円まで即時

ヒロセ通商では、1000円以上100万円以下の出金について「リアルタイム出金」を選択し、平日9時30分から14時30分の間に依頼を完了すると、原則即時に登録金融機関へ出金される。こちらも手数料は無料だ。通常出金も比較的スピーディーで、平日12時30分までに依頼すれば当日中に振り込まれる。そのため、リアルタイム出金の受付開始前や、100万円を超えるまとまった資金を出金する場合でも、条件を満たせば当日出金が可能である。ただし、リアルタイム出金を9時30分~14時30分以外の時間帯に依頼した場合、口座から資金はすぐに差し引かれるものの、登録金融機関への反映は翌営業日9時30分以降となる点には注意が必要だ。

JFX「MATRIX TRADER」:親会社ヒロセ通商と同様の即時出金、ただし条件は異なる

JFXも、親会社のヒロセ通商と同様に、1000円以上100万円以下の出金で「リアルタイム出金」を選択し、平日9時30分~14時30分に依頼すれば、原則即時に登録金融機関へ出金できる。しかし、通常出金の当日対応時間はヒロセ通商より短く、平日0時~6時45分まで(米夏時間中は5時45分まで)に通常出金を依頼した場合は当日午前中に着金する一方、それ以降の依頼は金融機関の翌営業日午前中が着金の目安となる。そのためJFXでは、通常出金で当日着金できる早朝の時間帯が終わってから、リアルタイム出金が始まる9時30分までの間は、当日出金できない時間帯が存在する。同じグループでありながら、出金スケジュールが異なる点は、ユーザーにとって認識しておくべきポイントだろう。

特定の条件を満たせば即時出金が可能なFX会社:楽天FX、松井証券、マネックス証券など

上記3社以外にも、特定の金融機関との連携や口座間の振替、手数料の負担といった条件を満たすことで、即時出金が可能になるFX口座が複数存在する。

楽天証券「楽天FX」「楽天MT4」:楽天銀行またはみずほ銀行なら即時

楽天証券のFX口座では、「FXらくらく出金」を利用することで、楽天銀行(平日0時5分~15時50分)またはみずほ銀行(平日0時~15時50分)への即時出金が可能だ。メンテナンス時間を除く。1回の出金可能額は1000円以上1000万円まで、1営業日5回・合計1000万円まで。楽天銀行を利用する場合は「マネーブリッジ」への登録、みずほ銀行を利用する場合は事前の口座登録が必要となる。証券総合口座を経由せず、FX口座から直接銀行口座へ出金できる点も特徴だ。

松井証券:MATSUI Bankなら原則リアルタイム&手数料無料

松井証券では、営業日の9時~14時50分に、ゆうちょ銀行を除く登録金融機関への「即時出金」を利用できる。1万円以上、1日5回・合計200万円までで、1回につき330円(税込)の手数料がかかる。一方、住信SBIネット銀行の「MATSUI Bank」を利用している場合、より広い時間帯で手数料無料の「MATSUI Bank出金」が利用でき、原則即時に反映される。1営業日あたりの上限も1000万円と、通常の即時出金より大きい。松井証券を継続的に利用するなら、即時出金の利便性という点ではMATSUI Bankとの組み合わせが有力な選択肢となる。

マネックス証券「FX PLUS」:夜間・土日も対応可能な金融機関あり

マネックス証券では、証券総合口座から登録金融機関への「即時出金」サービスを利用できる。「FX PLUS」の資金を出金する場合は、まずFX口座から証券総合口座へ資金を振り替えてから出金手続きを行う。通常の即時出金は、平日9時~15時30分に幅広い金融機関へ利用できるほか、メガバンクや主要ネット銀行など一部の金融機関では、夜間や土日にも利用可能だ。原則として1回1000円以上100万円まで、1日3回・合計200万円までで、1回330円(税込)の手数料がかかる。ただし、SBI新生銀行とイオン銀行への即時出金は手数料無料で、通常とは異なる出金限度額が設定されている。

SBI FXトレード:NEOBANKなら即時、SBI証券「SBI FX」:SBI新生銀行と連携で即時

SBI FXトレードでは、通常の登録金融機関への出金に加えて、「SBI FXトレードNEOBANK」への即時出金に対応している。メンテナンス時間を除いて即時に資金が反映され、手数料も無料だ。通常の登録金融機関へ出金する場合は、当該営業日の取引終了時間までの依頼については、原則として金融機関の翌営業日に振り込まれる。SBI証券のFX口座「SBI FX」では、出金先にSBI新生銀行を登録し、同銀行との口座振替契約を完了していれば、証券総合口座からSBI新生銀行へ「リアルタイム出金」が利用可能だ。出金手数料は無料で、原則即時に着金する。

GMOクリック証券「FXネオ」:GMOあおぞらネット銀行の証券コネクト口座へ即時振替

GMOクリック証券の「FXネオ」では、GMOあおぞらネット銀行の「証券コネクト口座」を利用すると、FXネオから証券コネクト口座へ資金を即時に振り替えられる。即時出金は1日10回・合計1000万円まで。証券コネクト口座は普通預金口座とは別の口座だが、普通預金口座へさらに振り替えることで資金を利用できる。一般的な銀行口座への直接出金とは仕組みが異なるものの、GMOあおぞらネット銀行を利用している人にとっては便利なサービスだ。

即時出金にこだわらないなら:当日出金が可能なFX会社も多数

即時出金とは別に、平日の所定の時間までに出金を依頼すれば、その日のうちに指定した金融機関へ振り込まれる「当日出金」に対応しているFX口座も少なくない。例えば、GMO外貨では平日0時~8時50分の出金依頼が当日出金となり、ヒロセ通商では平日12時30分までに通常出金を依頼すれば当日中に振り込まれる。JFXでは平日0時~6時45分まで(米夏時間中は5時45分まで)の通常出金が当日午前中に着金する。紹介した3社以外にも、多くのFX会社で当日出金が可能な時間帯が設定されている。資金を移動する機会が多いトレーダーにとっては、こうした出金条件も口座選びの重要な判断材料となるだろう。

FX口座からの出金は、即時出金や当日出金に対応していない場合でも、多くのFX会社では金融機関の翌営業日~翌々営業日までの着金が目安となっている。迅速な資金移動を重視するのであれば、本稿で紹介した即時出金や当日出金のサービス内容と条件を比較し、自身のトレードスタイルや資金管理方法に最適なFX会社を選んでいただきたい。なお、いずれのサービスも、金融機関の混雑状況などによっては着金までに時間がかかる場合がある点は、あらかじめ認識しておく必要がある。特に週明けや月末などは、通常より反映が遅れる可能性があるため、余裕を持った資金計画を心がけよう。

この記事をシェア