検索マーケティングのキャリア形成を目指すマーケターに向けて、最新のSEO・PPC・デジタルマーケティング求人情報を週次更新でお届けする。直近の更新では、ブランド企業と広告代理店から10件以上のポジションが公開されており、年収は$62,000〜$165,000(1ドル=150円換算で約930万〜2,475万円)に分布している。リモートワークやハイブリッド勤務を採用する企業も多く、勤務地にとらわれずに応募できる案件が増えている点も見逃せない。以下では、新着の求人を中心に、前週から引き続き募集しているポジションも含めて詳しく紹介する。
検索マーケティング求人の現在地:GEO人材の需要が拡大
検索マーケティング業界で人材需要が高まっている背景には、Google検索アルゴリズムの継続的なアップデートと、生成AIを活用した検索体験の急速な普及がある。特に注目すべきは、GEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)という新たな専門領域が、実際の求人ポジションとして登場したことだ。
従来のSEOがGoogle検索でのランキング向上を主眼とする一方、GEOはChatGPTをはじめとするAI検索エンジンからの参照獲得を目指す。今回の求人情報には「SEO and GEO Manager」というポジションが含まれており、検索マーケティングの業務範囲の拡大を如実に示している。なお、これらの求人情報は、SEO専門求人サイト「SEOjobs.coma」とPPC専門求人サイト「PPCjobs.com」から提供を受けており、掲載企業は米国を拠点とするブランド企業やデジタルエージェンシーが中心だ。
最新のSEO求人:3つのポジションを詳解
まずはSEO関連の求人から見ていきましょう。いずれも戦略立案から実行まで一貫して担うポジションで、シニアレベルでは年収9万ドル台が提示されている。
SEOマネージャー/M+C Saatchi Group(ワシントンD.C.・ハイブリッド勤務)
- 年収:$67,500〜$72,500(約1,010万〜1,090万円)
- Webサイトやデジタルプロパティ全体のオーガニック可視性、検索ランキング、質の高いトラフィックを改善するエンタープライズSEO戦略の策定と実行がミッション。
- キーワードリサーチ、検索意図分析、競合評価を実施し、コンテンツの成長機会と検索パフォーマンス改善の糸口を特定する。
SEO・GEOマネージャー/Halstead Media(リモート)
- 年収:$62,000〜$68,000(約930万〜1,020万円)
- 担当クライアントのポートフォリオ全体について、SEOとGEOの戦略立案・実行・パフォーマンス管理を一任される。
- クライアントの目標、成長機会、実績データに基づき、年間・四半期・月次の優先事項を構築する。
シニアSEOストラテジスト/elk Marketing(リモート)
- 年収:$95,000〜$115,000(約1,425万〜1,725万円)
- 担当クライアント向けのキーワードリサーチ、サイト監査、コンテンツ戦略、キャンペーン計画をリードする。
- 複数月にわたる戦略計画を策定し、優先順位を明確にしたうえで、クライアントチームと連携しながら実行を推進する。
PPC・Paid Media求人:複数チャネル運用の人材に高年収
続いて、PPC・Paid Media関連の求人を見ていきましょう。検索広告に加えてソーシャル広告やプログラマティック広告まで担当範囲が広がっており、複数チャネルを横断して運用できる人材への需要が特に高い。シニア向けポジションでは年収10万ドルを超える案件が並ぶ。
ペイドメディアマネージャー(Search+Social)/Creative Circle(テキサス州コッペル)
- 年収:$80,000〜$100,000(約1,200万〜1,500万円)
- Meta、TikTok、YouTube、Google検索広告、リテールメディアなどを横断する有料デジタル戦略の構築、実行、日々の運用管理を担う。
- ROAS、コンバージョン、トラフィック、エンゲージメント、売上などの主要KPIを日次・週次で監視・最適化し、分析結果を具体的なアクションに落とし込む。
ペイドメディアマネージャー(SEM/PPC)/YPM(カリフォルニア州アーバイン)
- 年収:$95,000〜$100,000(約1,425万〜1,500万円)
- Google、Bingなど複数の検索エンジンプラットフォームを横断するメディアプランの構築、運用、最適化を主導する。
- クライアントやブランドとの関係構築を担い、PPCキャンペーンの戦略的方向性についてGoogle担当者との調整や、主要な示唆・推奨事項の提示を行う。
シニアPaid Searchマネージャー/Ninja Trader(イリノイ州シカゴ・ハイブリッド勤務)
- 年収:$115,000〜$165,000(約1,725万〜2,475万円)
- Google広告、Bingなどの検索エンジンを横断するPaid Search戦略を統括し、月額7桁ドル(数百万ドル)規模のメディア予算を管理する。
- ノンブランドの実験プログラムを構築・拡大し、構造化されたテストの設計を通じて収益性の高い成長を実現する。
今回紹介した求人の中でも、このポジションは特に高い年収レンジが設定されている。月額数百万ドル規模の予算を任される責任の重さが、報酬に反映されているとみることができる。
マーケティングマネージャー(Paid Media・アクティベーション担当)/DeVry University(リモート)
- 年収:$95,000〜$105,000(約1,425万〜1,575万円)
- ソーシャル、プログラマティック、動画、ディスプレイなどデジタルチャネル横断の有料メディアキャンペーンについて、アクティベーションと運用管理を担当する。
- シニアマネージャーと連携し、大学の目標と入学者獲得の優先事項に沿ったメディアプランを実行する。
デジタルマーケティングマネージャー(Paid Social・PPC担当)/80Twenty(デラウェア州ニューアーク・ハイブリッド勤務)
- 年収:$90,000〜$110,000(約1,350万〜1,650万円)
- Meta広告、LinkedIn広告、TikTok広告、Google広告、DSP(デマンドサイドプラットフォーム)など複数のメディアプラットフォームで有料メディア戦略の策定と実行を担う。
- 設定された予算、CPA(顧客獲得単価)、ROASの目標範囲内でプロダクトのリード獲得数を拡大していく。
ペイドメディアマネージャー/Clients Blackbox, Inc.(リモート)
- 年収:$90,000〜$125,000(約1,350万〜1,875万円)
- リードジェネレーションとアポイント獲得に特化したMeta広告キャンペーンの構築、運用、最適化が主な役割。
- キャンペーン予算、オーディエンスターゲティング、入札戦略、クリエイティブテストを一貫して管理する。
デマンドジェネレーション職:周辺領域でも人材募集が活発
検索マーケティングの周辺領域でも、人材募集は活発だ。デマンドジェネレーションは、SEO・PPCと並んでマーケティングファネル全体を統括する重要性の高いポジションとして位置づけられている。
デマンドジェネレーションマネージャー/Seer Interactive(リモート)
- 年収:$90,000〜$105,000(約1,350万〜1,575万円)
- メール、ソーシャル、イベント、広告、アウトバウンドを統合したデマンドキャンペーンの設計から実行までを一貫して手がける。
- ニュースレターの戦略、キュレーション、制作、レポート報告に加え、ウェビナーシリーズやカンファレンス出展のプロモーションから運営、フォローアップまでを統括する。
検索マーケティング求人に応募するために必要なスキルとは?
検索マーケティング求人では、SEO職はキーワードリサーチやサイト監査、コンテンツ戦略の実務経験が重視されます。PPC職はGoogle広告やMeta広告などの運用経験に加え、ROASやCPAの管理能力が必要です。多くのポジションで英語力が前提となります。
各求人を詳しく見ると、シニアポジションほど戦略策定やステークホルダーとの調整といったマネジメント経験が求められる傾向があります。リモート勤務の案件では、自律的に進捗管理できることも重要なスキルといえるでしょう。
求人情報は毎週更新:ブックマークして定期的にチェック
本記事で紹介した求人情報は毎週更新され、新しいポジションが随時追加される。気になる案件を見つけたら、ブックマークして定期的に確認するのがおすすめだ。応募や詳細情報の確認は、LinkedInの各求人ページ、あるいは「SEOjobs.com」「PPCjobs.com」から行うことができる。掲載から時間が経過した求人でも、週をまたいで募集が継続しているケースがある点にも注目したい。
検索マーケティングの求人市場は、生成AIの進化によってこれまでにない転換期を迎えている。従来のSEO・PPCスキルに加え、GEOやAI検索への対応力を備えた人材の価値は、今後さらに高まると考えられる。日本国内で働くマーケターにとっても、海外求人の動向を把握しておくことは、長期的なキャリア戦略を考えるうえで有意義な視点となるだろう。