出前館、「名店」フィルター開始 低品質店を除外可能に

出前館が低品質店を除外する新機能「デリバリーの名店」を開始し、ユーザーの店選びを改善します。

投稿者 central
2025年7月1日から、出前館が「名店」フィルターを導入しました。
ハイライト
  • 新機能「デリバリーの名店」は、厳格な基準で選ばれた高品質店舗を表示します。
  • 選定基準にはレビューだけでなく、営業停止やキャンセル率も含まれます。
  • 店舗マネージャーアプリでスコア確認可能、品質改善に活用できます。

出前館は2025年7月1日、デリバリーサービス「出前館」において、顧客満足度の高い店舗を簡単に見分けられる新機能「デリバリーの名店」の提供を開始した。この新機能は、同社が独自に設定した厳格な評価基準をクリアした店舗を、アプリやWebサイト上で明示的に表示するものだ。競合のひしめくデリバリー市場において、ユーザーの店選びの負担を軽減し、同時に高品質な運営を行う加盟店の価値を可視化する試みとして注目される。

「どの店を選べばいいかわからない」課題を解決

同じジャンルに数百もの店舗がリストアップされる中、ユーザーからは「どの店を選べば良いか分からない」という声が多く寄せられていた。出前館は、デリバリー業務に真摯に取り組み、高品質なサービスを提供する店舗を発見しやすくすることで、こうしたユーザーの迷いに直接的に応えるとしている。単なる人気ランキングではなく、オペレーション品質まで評価軸に含める点が、この機能の特徴である。

3つの導線で「名店」を可視化

「デリバリーの名店」として認定された店舗は、大きく分けて3つの場所でユーザーの目に触れることになる。

第一に、エリアのトップページに新設された2つの枠だ。「デリバリーの名店」枠と、「おすすめ条件」枠が新たに設けられ、選ばれた店舗が優先的に表示される。第二に、個別の店舗ページには認定バッジが付与される。これにより、ユーザーは店舗詳細を確認する段階で、その店が高い評価を受けていることをひと目で認識できる。第三に、検索機能において「名店」フィルターが新たに追加された。これにより、ユーザーは能動的に名店のみを絞り込んで検索することが可能となった。

選定基準:レビューだけではない「デリバリー品質」

「名店」の選定には、出前館が独自に開発した総合評価指標が用いられる。この指標は、単なるレビュー評価や注文数、商品点数といった表面的な人気度だけを計るものではない。

特に重要な要素として、**「店舗都合による営業停止やキャンセルが十分に少ないか」**という点が挙げられる。これはユーザー体験を大きく損なう要因であり、この数値が低い店舗は自動的に評価が下がる。さらに、**「配達員を店舗で待たせる時間を短く保てているか」**という指標も組み込まれている。これは、料理の提供スピードやオペレーションの効率性を測るものであり、デリバリーならではの業務品質を如実に反映する。このように、ユーザーが直接評価するレビューと、実際の運用データを組み合わせた複合的な評価が行われる。

毎月更新、過去90日間の実績を反映

「名店」の評価は毎月1日に更新される。評価の対象期間は過去90日間の実績であり、直近の店舗運営状況を正確に反映する仕組みだ。これにより、品質が向上した店舗は早期に名店として評価される可能性が生まれ、逆に品質が低下した店舗は速やかにリストから外れることになる。

なお、開店から90日未満の新規店舗は、評価に必要なデータが不足しているため対象外となる。また、現時点では小売店舗はこの評価の対象に含まれていない。

加盟店への効果:丁寧な運営が「選ばれる理由」に

この新機能は、ユーザー体験の向上だけでなく、加盟店側にも大きなメリットをもたらす。優先表示や認定バッジの付与により、これまで埋もれがちだった高品質な店舗への注文が増加することが期待される。つまり、丁寧な運営を続けることが、直接的に「選ばれる理由」となる仕組みだ。

さらに、店舗向けのマネージャーアプリでは、自店のスコアを確認することができる。このフィードバック機能により、各店舗は自身の運営における課題を特定し、サービスの改善に具体的に活かすことが可能となる。これは、出前館がプラットフォーム全体の品質底上げを狙っていることの表れと言えるだろう。

デリバリー市場における新たな品質基準

出前館が今回導入した「デリバリーの名店」は、単なるフィルター機能の追加にとどまらない。プラットフォームとして、どのような店舗を評価し、ユーザーに推奨するのかという基準を明確に打ち出した点で、業界に一石を投じる取り組みだ。顧客体験を左右するラストワンマイルの品質、特に店舗のオペレーション効率を評価軸に据えたことで、デリバリーサービス全体の成熟度を高める契機となることが期待される。今後の評価基準の変化や、この取り組みが業界標準へと発展するのか、その動向から目が離せない。

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