Wired Productionsは、gamescom 2026のインディエリアに設けた「18禁」コーナーにおいて、アジア各地のデベロッパが手がけるホラーゲーム3作品をプレイアブル出展し、パブリッシング契約を正式に締結したことを発表した。同社はイギリスを拠点とするパブリッシャで、エッジの効いた世界観や伝承、精神的恐怖に重きを置いた作品を得意としており、今回のラインアップは日本、インドネシア、タイのスタジオによる個性豊かなタイトルがそろっている。
BrokenLore: DON’T LIE ── 日本のサイコロジカルホラー
Serafini Productionsが開発する「BrokenLore: DON’T LIE」は、一人称視点のサイコロジカルホラーだ。主人公・順子(Junko)の壊れかけた日常を描き、彼女が暮らす狭いアパートや、記憶と恐怖によって歪んだ空間を探索する。プレイヤーは手がかりを集めながら順子の過去を追うが、現実と幻想の境目が曖昧になる演出や、不穏なグラフィック表現が印象的だ。対応プラットフォームはPC、PS5、Xbox Series X|Sで、2026年9月10日にリリース予定となっている。
AGNI: Village of Calamity ── インドネシア発のサバイバルホラー
インドネシアのSeparuh Interactiveが手がける「AGNI: Village of Calamity」は、クラシックなサバイバルホラーの系譜を受け継ぐ作品だ。プレイヤーは秘密機関の捜査官アグニ(Agni)となり、消息を絶った相棒を捜すため、禁断の村「Desa Purba」へ足を踏み入れる。限られた弾薬やリソースをやりくりしながら異形と戦うゲームプレイが特徴で、インドネシアの伝承やホラー映画に着想を得た世界観に、過激なスラッシャー演出やゴア表現が組み合わされている。同作のパブリッシング契約は2026年5月に発表済みで、PC、PS5、Xbox Series X|S向けに開発中だ。
Kumarn: The Wandering Spirit ── タイのシネマティックホラーアドベンチャー
タイのWereBuff Studioが開発する「Kumarn: The Wandering Spirit」は、シネマティックホラーアドベンチャーだ。タイの民間信仰に根差した子供の霊Kumarnを主人公に、禁断の儀式によって祠から引き離された彼と相棒のZebが、帰る場所を求めて旅をする。ステルスや環境パズル、プラットフォームアクションを軸としたゲームシステムは、『Little Nightmares』や『Reanimal』に通じるものがあり、タイの伝承に基づく霊や怪物が美しくも禍々しい世界を形作っている。gamescom 2026に先駆けてパブリッシング契約が発表された本作は、PC、PS5、Xbox Series X|S向けにリリース予定だ。
Wired Productionsは今回、日本、インドネシア、タイという異なる文化圏のホラーを一堂に集めることで、アジアのインディーデベロッパが持つ独自の恐怖表現を世界に発信しようとしている。各作品のリリース時期は2026年後半から2027年にかけてと見られ、今後の続報が注目される。