今週もAUTOMATONで特に大きな反響を集めたゲーム紹介記事から、注目タイトルを7本厳選してお届けする。第100回目となる今回は、『ドキドキ文芸部!』のアーティストによる新作から、まさかの麻雀ゲーム復活、そしてAWS学習カードゲームの国内発売まで、ジャンルもテイストも実に多彩なラインアップとなった。
『ドキドキ文芸部!』のアーティストが放つ、闇深きカードADV『Faraday Blues』
『ドキドキ文芸部!』でキャラクターアートを手がけたSatchely氏が、新たなSFアドベンチャーゲーム『Faraday Bluesaa』を発表した。本作は「両親の人生が悲惨すぎるので勝手にリセットする」という、強烈な設定を持つカード形式のアドベンチャーだ。プレイヤーは人を象徴するカードを展開し、その効果によって登場人物たちの人生を文字通り操作していく。
特筆すべきは、用意されたエンディングが64種類にものぼる点だ。しかもその大半がバッドエンドであるというから、そのダークな作風に期待が高まる。Satchely氏の独特な筆致と、理不尽な運命への挑戦という構造が、どのようなカタルシスを生み出すのか。ホラーとヒューマンドラマの境界線を探るような、一筋縄ではいかないタイトルとして注目したい。
『ソフィーのアトリエ』がAIチャットアプリに。『SophieChat:AI』電撃発表
コーエーテクモゲームスは、『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』を舞台としたフリーシナリオ型AIチャットRPG『SophieChat:AIa』を電撃発表した。先日リリースされた『RyzaChat:AI』に続くシリーズ第2弾であり、今度はソフィーとの会話がアプリ内で楽しめるようになる。
このアプリは、単なるキャラクターとの雑談に留まらず、錬金術や冒険の話題に至るまで、自然な対話を実現。AI技術の進化により、プレイヤーの入力に対してキャラクターがその場で反応を生成するため、毎回異なるコミュニケーション体験が得られる仕組みだ。ゲームの枠を超えた“推し”との関係構築が、新たなコンテンツ消費の形を切り開いている。
負けたら死ぬ麻雀。『ひぐらしの哭く頃に 雀 REMASTER』まさかの復活
竜騎士07氏と07th Expansionが手がけた伝説の麻雀ゲームが、現代に蘇る。『ひぐらしの哭く頃に 雀 REMASTER』は、2009年にアーケード向けにリリースされたタイトルのリマスター版だ。原作『ひぐらしのなく頃に』の世界観をベースに、キャラクターたちが「負けると死ぬ」という過酷な麻雀を繰り広げる。
本作の最大の特徴は、戦略の核となるイカサマの存在だ。通常の麻雀ではありえない手役や、相手の進行を妨害する特殊な技を使用できる。リマスター版ではグラフィックや演出が強化され、原作の持つ背筋の凍るような緊張感が、より一層際立つことが予想される。サウンドノベルと麻雀という異色の組み合わせが、再び熱狂を呼ぶだろう。
3D対戦アクション『超エキサイトボール』、オンライン対戦に対応して登場
インディーゲームシーンから、白熱のオンラインバトルを提供する『超エキサイトボール』が登場する。本作は、スタジアムに設置されたゴールに向けてフリッパーでボールを打ち込む、最大4人まで参加可能なマルチプレイ対戦アクションだ。
コートの四方にゴールがあるため、攻防の方向性は極めて流動的。さらに、フィールド上にはボールを弾き返すバンパーや、軌道を変化させるスピナーといったギミックが配置されている。ボール自体にも特殊な効果を持つものがあり、跳ね回るゴムボールや、時間経過で失点するウィルスボールなどが戦況をかき乱す。シンプルなルールながら、戦略の幅は広い。友達と盛り上がること請け合いの一作だ。
オトメイト新作『深窓のドッペルト』。戦後日本を舞台にした“騙シ愛”を描く
アイディアファクトリーの女性向けブランド・オトメイトが、戦後間もない日本を舞台にした新作乙女ゲーム『深窓のドッペルト ~輝血香ル黒佐切ノ誣イ言〜』を発表した。本作は、閉鎖的な洋館を舞台に、秘密を抱えた花婿候補たちとの「騙シ愛」をテーマにしたレトロティック・ラブロマンスである。
登場する攻略キャラクターは、鯉野波嗣緒(こいのわつぐお)や六栄京士郎(ろくえいきょうしろう)など。時代の激動が色濃く残る昭和初期の空気感の中、騙し合いと恋愛が複雑に交錯するドラマが展開される。美麗なイラストと、重厚なシナリオで知られるオトメイトらしい、大人の女性に向けた意欲作と言えるだろう。
AWSがカードゲームに。『AWS BuilderCards』、ついに国内一般販売へ
Amazon Web Services(AWS)を遊びながら学べる学習カードゲーム『AWS BuilderCards』が、9月25日にAmazon.co.jpにて発売される。本作は、これまで主にAWSのイベントやトレーニングで配布されてきた非売品であり、一般販売は日本初となる。
ゲーム内では、多種多様なAWSサービスがカード化されており、プレイヤーはそれらを組み合わせて効率的なアーキテクチャを構築する。いわば「ベストプラクティスなウェルアーキテクテッドのアーキテクチャ」を、楽しみながら体得できる仕組みだ。クラウドエンジニアはもちろん、これからAWSを学びたいと考えているビジネスパーソンにとっても、非常に有用な教材となるだろう。
『利用危約』。100秒で見抜け、人生を壊す悪質規約
人気Webメディア「オモコロ」のライター、ダ・ヴィンチ・恐山氏が手がけた異変探しゲーム『利用危約』が、無料で公開されている。本作は、制限時間100秒の間に表示される架空のサービスの利用規約を読み、それが安全なものか、人生を破壊する危険なものかを見極めるブラウザゲームだ。
「同意する」か「同意しない」かを素早く判断するシンプルなルールだが、悪質な規約は巧妙に紛れ込んでいる。一見すると普通の文言の中に、個人情報の横流しや、全財産の没収といった恐ろしい条項が潜んでいるのだ。ゲームとしての面白さはもちろん、普段何気なくクリックしている「同意ボタン」の重みを、痛感させられる内容となっている。