Behaviour Interactiveは6月15日、『Dead by Daylight』の10周年を記念したスペシャルイベントを開催し、今後のロードマップや新コンテンツの詳細を一挙に公開した。本稿では、その中でも特に注目を集めた、パークやアイテムを完全に排除した新ゲームモード「1v1 Mode」をはじめ、2026年から2027年にかけて実装予定の大型アップデート情報を詳細に解説する。
10周年記念イベントで発表された主な新要素
今回の発表は、『Dead by Daylight』の誕生から10年という節目を飾るにふさわしい、多岐にわたる内容となった。直近では、6月17日よりホラー映画「13日の金曜日」の殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズが新キラーとして参戦。さらに、ネイティブアメリカンのサバイバーをフィーチャーしたオリジナルチャプター「The Life Road」がサプライズ発表され、6月26日に配信される。8月にはコミュニティとの共同開発による「Chorus of Sin」、11月には映画「テリファー」シリーズとのコラボチャプター「Terrifier」が控えている。
2027年には、『Dead by Daylight』とは異なる世界観を持つナラティブ型ホラーアドベンチャー『The Casting of Frank Stone』を題材にした新チャプターも予定されており、ライセンスコラボのみならず、オリジナルIPの拡張にも積極的な姿勢を見せている。
「1v1 Mode」とは?パーク・アイテム排除の純粋な対決
今後の数年間で実装が予定されている新ゲームモードの中でも、最も話題を集めたのが「1v1 Mode」だ。このモードでは、従来の非対称対戦からパークやアイテム、アドオンといったビルド要素が完全に排除される。サバイバーとキラー双方のプレイヤーは、純粋なキャラクター性能と立ち回りのみで勝敗を競うことになる。
これはゲームのコアメカニクスを根底から見直す挑戦であり、これまで「パークのシナジーが強すぎる」「特定のアドオンが環境を支配している」といった声に応える形となる。いわば格闘ゲームのような“素の実力勝負”が実現されるわけで、長年のプレイヤーにとっては新鮮な刺激となるだろう。特に新規プレイヤーにとっては、膨大なパークプールの知識を必要としないため、参入障壁が大幅に低下する可能性も秘めている。
ゾンビモード:感染拡大とサバイバーの変貌
もう一つの新モード「Zombie Mode」は、対戦環境にさらなる混沌をもたらす。マップ内に多数のゾンビが出現し、サバイバーが感染すると最終的にはゾンビへと変貌するという、サバイバルホラーの原点とも言えるシステムを採用。感染の進行度合いによって立ち回りが大きく変化し、従来の「発電機修理からの脱出」という目的そのものが変容する可能性が高い。キラーの立場からも、ゾンビを味方につけるのか、それとも混乱の種として利用するのか、戦略の幅が広がるだろう。
ユーザー制作Modとビジュアルアップデート
本作は発表から11年目にして、公式のユーザー制作Modツール提供を発表した。2027年内の提供を目指し、プレイヤーは新しいマップやゲームモードを自作できるようになる。生成されたModは公式がキュレーションした上で配信される方式を採用。これにより、コミュニティ主導のコンテンツエコシステムが形成される可能性がある。
また2027年からは段階的なビジュアルアップデートも実施される。キャラクターには新たな動きや表情が追加され、マップでは光と影の表現、霧や靄のエフェクトが改善される。さらに天候変化システムが新たに実装され、小雨、豪雨、嵐といった天候がプレイ中の視認性や音響に影響を与える可能性がある。これまで以上に没入感と緊張感が高まるだろう。
注目コラボとスキン:アイアン・メイデン、スクービー・ドゥー、ディアブロ
コスメティック面では、ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」結成50周年を記念したハントレス用レジェンダリースキンが登場。さらに人気アニメ「Scooby-Doo(スクービー・ドゥー)」とのコラボ、10月にはBlizzard Entertainmentの『ディアブロ』との大型コラボも発表された。
既存コレクションへの追加も見逃せない。「ウォーキング・デッドコレクション」にはリック・グライムス用のレジェンダリーとして「グレン」と「ニーガン」が登場し、「サイレントヒルコレクション」では『SILENT HILL f』の「深水雛子」がサバイバーシェリル・メイソンのスキンとして追加される。
実写映画化プロジェクトも進行中
イベントの最後には、以前より進行中とされていた実写映画化プロジェクトの続報も発表された。監督にはThordur Palsson氏が起用され、本格的な制作フェーズに入っていることが示唆された。
10周年を迎えた『Dead by Daylight』は、単なるコンテンツ追加に留まらず、ゲームデザインの根本的な見直し、コミュニティへの開放、そして映像作品への展開と、その可能性を大きく広げている。本作の進化は、2027年以降もさらに加速していくことになりそうだ。