若者の3人に1人が結婚意向なし、調査で判明

子供家庭庁の大規模調査で、若者の35%以上が結婚するつもりはないと回答し、経済的不安が主因であることが明らかになった。

投稿者 central
調査では自由な時間や趣味を優先する若者が約60%に上り、結婚観の変化が浮き彫りに。
ハイライト
  • 結婚するつもりはないと回答した若者は35.1%に達し、過去の調査と比較しても高い水準を維持している。
  • 結婚を希望しない理由のトップは「結婚したくないから」で53.1%を占め、経済的理由は23.5%だった。
  • 全体の40%が結婚の最大の障壁として収入への不安を挙げ、安定収入を結婚より優先する傾向が顕著。

子供家庭庁が発表した大規模調査の速報値により、日本の若者の3人に1人以上が結婚する意向を持たない実態が浮き彫りになった。同調査は15歳から39歳の男女10万人以上を対象に実施され、約6万8000件の回答を得たが、今月23日時点で集計された4万3529人のデータを基に分析が進められている。

結婚に関する意識を尋ねた質問では、「結婚するつもりはない」と回答した割合が35.1%に達した。一方で、「5年以内に結婚したい」と考えているのは27.4%、「いずれは結婚したい」と答えた層は37.5%にとどまった。結婚を希望しない理由として最も多かったのは「結婚したくないから」で、全体の53.1%を占めた。さらに、結婚よりも優先したいこととして、約60%が「自由な時間や趣味」を挙げている。

経済的な要因も結婚をためらう大きな理由となっている。結婚を希望しない層のうち、23.5%が「結婚生活を支える収入の見通しが立たない」と回答。また、34.9%は「安定した収入や雇用を結婚より優先する」と答えている。これらの懸念は、結婚意向の有無にかかわらず全回答者に共通して見られ、結婚の最大の障壁として「収入への不安」を挙げた割合は40%にのぼった。安定した収入の確保や資産形成が、多くの若者にとって結婚よりも優先度の高い課題である実態が改めて確認された。

結婚しない選択が加速する若年層の意識変化

今回の調査結果は、日本の人口減少が約20年にわたって続く中で、若者のライフスタイルや価値観の変化が婚姻率に与える影響を如実に示している。特に注目すべきは、「結婚するつもりはない」という回答の割合が、過去の調査と比較してもなお高水準で推移している点だ。

子供家庭庁が2025年8月に実施した別の調査(16〜49歳の独身者1万人対象)では、46.5%が結婚意向なしと回答。これは2023年の同調査から4ポイント以上増加している。この調査では40代の割合が最も高かったものの、30代以下でも40%を超える水準にとどまっており、結婚に対する消極的な姿勢が世代を超えて広がりつつあることがわかる。

経済的ハードルがもたらす結婚への影響

調査結果を詳細に分析すると、経済的な不安が結婚を阻む主要因であることが一貫して浮かび上がる。収入の不確実性に加え、結婚後の生活費や住宅費、子育て費用といった長期的な経済的負担への懸念が、若者の結婚意欲を著しく削いでいる可能性が高い。

特に、「安定した収入と雇用を結婚より優先する」と回答した割合が34.9%に達した点は、非正規雇用の増加や賃金の伸び悩みといった雇用環境の変化と無関係ではない。また、結婚の最大の障壁として「収入への不安」を挙げた割合が40%にのぼったことは、経済的基盤の確立が結婚の前提条件として強く意識されている実態を裏付けている。

自由時間と趣味を重視するライフスタイルの変化

結婚しない理由として、「結婚したくないから」という回答が53.1%を占めたことは、単なる経済的理由だけでは説明できない意識の変化を示している。具体的には、結婚よりも自由な時間や趣味を優先する割合が約60%に達した。この結果は、個人の生き方や価値観の多様化が進む中で、結婚が必ずしも人生の必須要素ではなくなりつつあることを示唆している。

こうした傾向は、SNSやデジタルコンテンツの普及により、一人で楽しめる趣味やコミュニティの選択肢が増えたことも背景にあると考えられる。特に、若年層を中心に、結婚や家族形成よりも自己実現や個人の充実を重視する価値観が広がっている。

人口減少への影響と今後の政策課題

結婚意向の低下は、すでに深刻な人口減少に拍車をかける要因となる。日本では2000年代半ばから人口減少が続いており、少子化対策として政府はさまざまな政策を打ち出してきたが、今回の調査結果は、若者の結婚に対する意識が根本的な部分で変化していることを示している。

経済的支援や子育て環境の整備に加え、結婚の意義や価値観そのものに対する議論が求められる時期に来ていると言えるだろう。調査結果は、単なる数値の羅列ではなく、日本社会の構造的な変化を映し出す鏡として受け止める必要がある。今後の政策立案においては、若者のライフスタイルや価値観の多様性を尊重しながら、結婚や家族形成を希望する人がその選択を実現できる環境を整備することが一層重要になる。

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