Krachwareは本日(2026年9月5日)、年内発売を予定しているPCゲーム「ワンダーランドに帰らないで」の体験版をSteamでリリースした。本作は「不思議の国のアリス」をモチーフにしたホラーアドベンチャーゲームだ。主人公アリスは、親友のチェシャ猫「チエ」に導かれ、壊れかけたワンダーランドを救う旅に出る。体験版では、森やドールハウスの探索、ふしぎなちからを使った謎解きやギミック、ステージ最後のボス戦、遊園地でのミニゲームなどを、約2時間にわたって楽しめる内容となっている。
約2時間のプレイ体験——第2ステージ前半までを収録
今回リリースされた体験版は、ゲーム本編の第2ステージ前半までをプレイできる。開発元であるKrachwareによれば、ドット絵、イラスト、UIはすべて作者自身が手がけており、アニメーションやボイスといった演出面にも徹底的にこだわったとのことだ。特に、不気味でありながらもどこか愛らしさを感じさせるビジュアルは、本作の大きな魅力の一つと言えるだろう。
プレイヤーは、不思議な力を使いながら森やドールハウスといった多彩なステージを探索していく。各ステージには独特のギミックが仕掛けられており、単純な謎解きにとどまらない奥深いゲームプレイが体験できる。ボス戦では、これまで培った力を試される場面も用意されており、緊張感のある戦闘が待ち受けている。
「不思議の国のアリス」をホラーで再解釈——世界観の魅力
「ワンダーランドに帰らないで」は、古典的な童話「不思議の国のアリス」をベースにしながら、独自のホラー要素を加えた作品だ。親友のチェシャ猫「チエ」は、単なるガイド役にとどまらず、物語の鍵を握る重要なキャラクターとして描かれている。プレイヤーは、彼女の導きに従いながらも、次第に明らかになるワンダーランドの異変に直面することになる。
この再解釈は、原作を知っているプレイヤーほど、そのギャップに驚かされる仕掛けだ。明るくファンタジックな世界観が、どのようにしてホラーへと転じていくのか。その過程自体が、本作のストーリー体験の核心である。
開発者の手腕が光る——ドット絵と演出へのこだわり
本作の開発を手がけるKrachwareは、グラフィックやサウンドといったゲームの根幹部分を、すべて一人で制作している。体験版からでも、その高いクオリティは十分に伝わってくる。特に、繊細に描き込まれたドット絵と、緻密に計算されたアニメーションは、プレイヤーを没入させるのに十分な力を持っている。
加えて、ゲーム内に登場するボイスも、世界観に深みを与える重要な要素となっている。これらの演出は、単なるホラーゲームではなく、一本の上質なインタラクティブアートとしての価値を高めている。
体験版の内容と製品版への期待
今回の体験版では、本編の導入部分が手軽に試せるようになっている。約2時間というボリュームは、ゲームの雰囲気やシステムをじっくりと味わうのに十分な長さだ。購入を検討しているプレイヤーはもちろん、ホラーADVに興味があるすべてのユーザーにとって、貴重な判断材料となるだろう。
製品版では、体験版以降のストーリーや、さらに難解な謎解き、新たなボス戦などが追加される見込みだ。体験版の出来栄えを考慮すれば、製品版への期待も自然と高まる。本格的なホラー体験と、童話の持つノスタルジックな魅力を同時に楽しめる本作は、2026年のインディーゲームシーンにおける注目タイトルの一つに数えられるだろう。