『カグラバチ』のテレビアニメにて、ヒナオ役を伊藤美来さん、チャー役を根本優樹さんが演じることが決定した。あわせて両キャラクターの新規ビジュアルと、それぞれのキャラクターPVが公開されている。
『カグラバチ』は、外薗健氏が「週刊少年ジャンプ」で連載中のダークファンタジー。刀匠を目指す少年が、父を殺した敵への復讐の道へと足を踏み入れる物語だ。アニメ化は大きな注目を集めており、今後の展開が期待されている。
『カグラバチ』アニメは2027年4月放送開始、制作はStudio Cypic
『カグラバチ』のアニメはいつから、どこで見られる?
2027年4月に放送開始予定。アニメーション制作はStudio Cypic、監督は竹内哲也氏、キャラクターデザインは佐々木啓吾氏が務める。海外配信はCrunchyrollが日本、中国本土、北朝鮮、韓国を除く全世界で独占配信する。
アニメーション制作を担当するStudio Cypicは、サイゲームスピクチャーズからリブランドし、サイバーエージェントの子会社として再出発したばかりの新体制スタジオだ。「世界中で受け入れられる高品質な日本アニメーション作品」を目標に掲げており、本作はその代表作になり得る注目作と言える。
監督を務める竹内哲也氏は、『NARUTO -ナルト-』のロック・リーvs我愛羅戦のアクション演出で知られる実力派。原作の魅力である刀を使ったバトル描写に、どのような演出が施されるのか期待が高まる。
ヒナオとチャー — 物語を彩る新キャラクター
ヒナオは、カフェ「春春」で働きながら助けを求める人々と術者をつなぐ仲介役。追われる身となったチャーを保護し、千尋たちに紹介する重要なポジションを担う。トレードマークのツインバンとカジュアルな服装が特徴で、危険な裏社会に精通しながらも、誰に対しても分け隔てなく接する自然体な女性だ。
一方のチャーは、何らかの理由で追われる身となった、明るく勇敢な少女。追手が「最強の刀」を持っていると主張したことがきっかけで千尋と出会い、物語の大きなうねりを生み出すキャラクターだ。公開されたビジュアルやPVからは、ヒナオの柔らかな包容力と、チャーの無邪気で力強い存在感が伝わってくる。
伊藤美来さん「アニメ版ヒナオも愛してもらえるよう精一杯頑張ります」
出演決定にあわせて、両キャストのコメントが公開された。まずは伊藤美来さんのコメントから紹介する。
――演じるキャラクターの印象と、演じるうえで心がけたことは?
「シリーズ全体のトーンに合わせて、自然な会話になるようにディレクションいただいたので、リラックスして自然な演技を心がけました。ヒナオは時々コメディ寄りの場面もあって、そういうシーンでは思い切りコメディ側に振り切って、少し味付けを加えるように演じました。スタッフの皆さんが作品への強い熱意と敬意を持って臨んでいらっしゃるので、今後の収録が本当に楽しみです」
――出演が決まったときの気持ちと、アニメへの思いは?
「原作を読み始めたときから、特にヒナオに惹かれていました。シリーズの中でもかなり独特な立ち位置のキャラクターで、最初から魅力されていました。オーディションのときは自分に演じられるのか不安だったので、合格を聞いたときは本当に嬉しかったです。アニメの中でも、カフェ『春春』にいるヒナオの存在が、見てくださる方にとって安らぎの場所になるように演じたいと思っています。アニメ版のヒナオも愛してもらえるよう、精一杯頑張ります」
――原作を読んだときの感想は?
「キャラクターもストーリーも骨太でかっこよくて、映画を観ているような感覚でした。ただ、原作を読んで一番印象に残ったのは、金魚の描かれ方の美しさです。アニメでどう動き出すのか、今から楽しみでなりません」
――ヒナオの一番の魅力は?
「ヒナオは裏社会と術者をつなぐ、いわば情報仲介者のような仕事をしています。危険な世界に精通しているのに、すごく可愛らしくて、いつも自然体で地に足がついている。そこが素晴らしいと思います。お団子ヘアとカジュアルな服装で明るく華やかな見た目なのに、優しくてとても面倒見がいい。そばにいるだけで安心できるような存在感も魅力です。誰とでも対等に接することができるところも、個人的に尊敬しています」
――作品の魅力を一言で表すと?
「『かっこいい日本文化』です。もっとキャッチーな一言にできず申し訳ないのですが、刀や戦い、メンタルの強さ、親子の絆に加えて、作品の随所に日本らしさが散りばめられていると感じました。読んでいて素直に『日本ってかっこいいな』と思えたからこそ、このフレーズを選びました」
根本優樹さん「チャーのセリフは短いからこそ、感情を正直に、簡潔に」
――演じるキャラクターの印象と、演じるうえで心がけたことは?
「チャーはセリフがとても短いので、感情をできるだけ正直に、簡潔に表現しなければというプレッシャーが大きかったです。でも実際に収録が始まると、演じることがとても楽しく感じられました」
――出演が決まったときの気持ちと、アニメへの思いは?
「事務所でマネージャーから直接チャー役に決まったと告げられたとき、あまりの大声に、スタッフの方から『静かにしてください』とやんわり注意されてしまいました(笑)。それでも、実際に台本を手にするまでは『本当に私…?』とずっと思っていて、嬉しさと不安の間を行き来していました」
――原作を読んだときの感想は?
「ダークな世界観でありながら、ジャンプ作品らしい前向きさもある。コメディもわざとらしくなく、シリアスな場面に自然に織り込まれている。物語全体の流れの丁寧さに、スタイリッシュさも感じました。でも正直、難しいことはよく分かっていません!ただ、とにかく読んでいて面白い、それだけは確かです」
――チャーの一番の魅力は?
「自然と周りの人をリラックスさせてくれる人だと思います。自分自身は重いものを背負っているのに、普段は元気いっぱいで。チャーが明るくないと、見ている皆さんも悲しい気持ちになってしまう。そこが愛される理由のひとつなのかなと思います。収録中に先輩のキャストから『この役、あなたにぴったりだよ』と言っていただいて嬉しくなったのも束の間、『…だって、あなた空気読まないタイプだからね(笑)』と続きました。え、ちょっと待って、なにそれ!?って感じでした(笑)」
――作品の魅力を一言で表すと?
「『日本の刀は本当にかっこいい』です」
世界4都市で先行上映、ティザーPVは24時間で600万回再生
本作のアニメは、ロサンゼルスのAnime Expo、パリのJapan Expo、ドイツのAnimagiCでのプレミア上映を皮切りに、ワシントンD.C.のOtakonで8月2日に上映。同月下旬のAnime NYCをもって世界ツアーを締めくくった。多くのイベントでは第1話の冒頭20分が先行上映され、一部会場ではスタッフとキャストの登壇も行われた。
物語の主人公は、刀匠を目指す少年・六平千尋(ろくひら・ちひろ)。名匠である父・国成のもとで毎日鍛錬を積んでいたが、謎の術者集団「悲惨(ひしゃく)」の襲撃によって平穏な日常を奪われる。奪われたのは、国の命運を左右する六本の妖刀——そして穏やかで温かな生活だった。千尋は父が遺した七本目の妖刀「淵天(えんてん)」を手に、血に染まった復讐の道へと歩み出す——。
公開済みのティザーPVは、公開から24時間以内で600万回再生を突破するなど、世界的な注目を集めている。刀と復讐をめぐる物語への期待は高まるばかりだ。2027年4月の放送開始に向けて、今後の情報公開にも引き続き注目が集まる。
©外薗健/集英社・Project Kagurabachi