ホリは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/PCに対応したステアリングコントローラー「Racing Wheel Apex Formula」を2026年冬に発売すると発表した。価格は21,980円(税込)。現行モデル「Racing Wheel Apex」の派生製品として、フォーミュラカー仕様のステアリングユニットを採用し、操作系に大幅な改良を施した点が特徴だ。
フォーミュラスタイルのステアリングと操作性の進化
本製品の最大の特徴は、その名の通りフォーミュラカーを模したステアリングユニットにある。通常のラウンド型ステアリングとは異なり、フラットなトップ形状と高いグリップ位置により、実際のレーシングマシンを操るようなドライビングポジションを再現。これにより、細かなハンドル操作が求められるサーキット走行でのコントロール性が向上している。
ボタンレイアウスもレースカーさながらに設計されており、ステアリングを握ったまま各種操作が行いやすい配置が採用されている。アサイン機能により各ボタンの割り当てをユーザー好みに変更でき、最大4つのプロファイルを保存可能だ。これにより、ゲームタイトルごとに最適な操作設定を瞬時に呼び出すことができる。
アナログペダルと専用アプリによる精密なセットアップ
フットペダルユニットはアナログ感知式を採用。アクセルとブレーキの踏み込み量をリニアに検出するため、コーナリング中の微妙な速度調整や、タイヤのグリップ限界を見極めるブレーキングが実現されている。カジュアルなプレイから本格的なシミュレーションレースまで、幅広いユーザー層に対応できる精度だ。
さらに、専用アプリケーションを通じてステアリングの角度やペダルの感度などを詳細にカスタマイズできる点も見逃せない。自分のドライビングスタイルや使用するゲームの物理特性に合わせて細かく調整できるため、より高い没入感とパフォーマンスが期待できる。
市場におけるポジショニングと競合への対抗
現在のコンシューマー向けレーシングホイール市場は、価格帯が数千円から10万円以上と幅広い。ホリの「Racing Wheel Apex Formula」は21,980円というミドルレンジ帯に位置づけられ、エントリーモデルとハイエンドモデルの隙間を狙う戦略と見られる。特に、フォーミュラスタイルのステアリングを標準搭載しながらこの価格を実現した点は、F1ゲームやフォーミュラ系タイトルのファンにとって大きな魅力となるだろう。
一方で、同じ価格帯にはロジクールやThrustmasterといった競合他社の製品が存在する。ホリは「Racing Wheel Apex」シリーズの正統進化として、従来ユーザーからの信頼と、日本のゲーマーに最適化された製品設計を武器に市場へ挑む。特にPlayStationプラットフォームとの親和性の高さは、国内ユーザーにとって無視できない要素だ。
発売時期と今後の展望
発売は2026年冬とアナウンスされている。年内には具体的な発売日や対応タイトルなどの追加情報が公開される見込みだ。グランツーリスモシリーズや『F1』シリーズなど、PlayStation 5向けのレーシングタイトルが今後も充実していく中で、本製品が新たなスタンダードとなる可能性は十分にある。
今後、ホリが「Racing Wheel Apex Formula」向けにどのような追加オプションやソフトウェアアップデートを提供していくのか、また実際のドライブフィールがどのような評価を得るのか、注目が集まる。フォーミュラカーレースの再現性を高めたいドライバーにとって、待望の一台となるだろう。