KDDIは7月28日、Googleの投資ファンド「Google AI Futures Fund」と連携し、国内スタートアップ向けの「AIスタートアップ支援プログラム by KDDIaa&Google AI Futures Fund」を開始すると発表した。選考を通過した企業には両社が共同で出資するほか、Google DeepMindの最新AIモデル「Gemini」をはじめとする最先端技術を早期に活用できる環境を提供する。応募受付は同日、特設サイトでスタートしている。
日本発の次世代AIサービスを創出する狙いだ。資金面での支援にとどまらず、GPUなどの開発インフラや専門家による技術支援まで、AIプロダクトの開発に必要なリソースを包括的に提供する点が特徴となっている。
支援内容は4つの柱。Geminiをはじめとする最新AIモデルへ早期アクセス
同プログラムの支援内容は「協調投資」「早期アクセス」「AIインフラの提供」「エキスパートサポート」の4つに分類される。早期アクセスの対象には、Geminiのほか「Nano Banana」「Lyria」といったGoogle DeepMindのAIモデルが含まれており、採択スタートアップは製品開発においてこれらのモデルを優先的に利用できる。
インフラ面では、ソブイン型Geminiである「Gemini on GDC」や、GPUクラウドサービス「KDDI GPU Cloud」をトライアル提供する。加えて、Google Cloudの無料クレジット、サービスの開発・拡張を支える専任サポートも用意される。
さらに、KDDIとGoogle両社の専門家が技術面や事業面で助言を実施。両社との共同開発や事業協業の機会も提供される見通しだ。スタートアップにとっては、資金調達と同時にグローバル企業の知見やリソースを活用できるメリットが大きい。
Google AI Futures Fundの共同創設者が期待を語る
Google AI Futures Fundは、AI分野で新たな価値を生み出すスタートアップを支援するGoogleの投資ファンドだ。資金提供や事業展開の後押し、Google DeepMindのAIモデルへの早期アクセスを通じて、働き方やコーディング、カルチャー、エンターテインメントなど幅広い領域のスタートアップを支援している。
同ファンドの共同創設者兼ディレクターを務めるJonathan Silber氏は「KDDIとのパートナーシップは、日本での新たな世代のAIネイティブなスタートアップを支援する、心躍る取り組みです」とコメントした。
KDDIオープンイノベーション推進本部の舘林俊平副本部長は「Googleの最先端の技術力とKDDIの幅広い事業支援力によって、日本の起業家がAIを活用した革新的なサービスを創出することを期待しています」と述べている。
本プログラムは、日本市場においてAIスタートアップエコシステムを活性化させる試金石となる。両社のリソースを組み合わせた包括的な支援策は、シード期からアーリーステージの企業にとって大きな追い風となるだろう。応募開始とともに、どのような企業が採択されるか、業界の注目が集まっている。