REDMAGIC Astra 2、Android最強タブレット確定

Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載でAnTuTu399万点を記録したREDMAGIC Astra 2の実力を徹底検証。

投稿者 central
185Hz有機ELとPCエミュレーションを実現したAndroid最強タブレットの全貌。
ハイライト
  • Astra 2はAnTuTu399万点を記録し、Android最強の性能を実現した。
  • 185Hzの有機ELディスプレイと2000Hzのタッチサンプリングレートで、eスポーツに最適な応答性能を提供する。
  • PC用AAAタイトルのエミュレーションを実用域に引き上げ、携帯ゲーム機に匹敵する体験を実現した。

ゲーミングタブレット市場に、新たな頂点が現れた。REDMAGIC Astra 2は、Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載し、AnTuTuベンチマークで399万点を超えるスコアを記録。これは Android デバイスとして史上最高の数字であり、PC用AAAタイトルのエミュレーションをも実用域に引き上げる驚異的な性能を備えている。本稿では、スペイン語メディアANMO Sugoiによる徹底テストの結果を基に、その実力を詳細に検証する。

デザインとディスプレイ:eスポーツに特化した設計と185Hz駆動

Astra 2は、航空機グレードのアルミニウムユニボディを採用。背面にはガラスパネルをあしらい、カラーは「Starfrost(シルバー)」と「Eclipse(ブラック)」の2色を展開する。本体サイズは207.1×134.2×6.9mm、重量363gと、9インチ級タブレットとしては出色の携帯性を誇る。IP54の防沫・防塵認証も取得しており、スタジアムでのeスポーツ大会など、過酷な環境でも安心して使用できる。

ディスプレイは9.06インチの有機ELパネルを搭載。解像度は2400×1504ピクセル(313PPI)、アスペクト比は16:10で、90.1%の画面占有率を実現する。特筆すべきは、ノッチやパンチホールのない完全なフルスクリーンデザインであること。9MPのインカメラは画面フレーム内に収められ、レンズ径はわずかφ1.9mmと世界最小クラス。没入感を損なわない、クリーンな視界を提供する。

ディスプレイの実力を構成する3つの要素

リフレッシュレートは185Hzに対応。同社のスマートフォン「Red Magic 11 Pro」と同等のスペックで、競合タイトルでの優位性は明らかだ。タッチサンプリングレートは平均300Hz、ピーク時には2000Hzに達し、専用コントローラチップ「Synaptics S3930T」が応答を司る。さらに、ピーク輝度は1600ニト、DCI-P3色域を100%カバーし、SGSの低ブルーライト認証も取得。画質面でも妥協はない。

スペックと冷却システム:Snapdragon 8 Elite Gen 5とAquaCore 2.0

SoCはQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5(SM8850-AC)で、3nmプロセスにより2つのPrimeコア(4.6GHz)と6つのPerformanceコア(3.62GHz)を搭載。GPUはAdreno 840(1.2GHz)で、Vulkan 1.3対応、ハードウェアレイトレーシング、可変レートシェーディングをサポートする。さらに、独自のコプロセッサ「RedCore R4」が触覚応答、ステレオオーディオ(DTS:X Ultra)、RGBイルミネーションを制御し、CPU/GPUの負荷を軽減する。

メモリはLPDDR5X(12GB/16GB)、ストレージはUFS 4.1 Pro(256GB/512GB/1TB)。冷却システムはファンレスの「AquaCore Cooling System 2.0」で、CPU上に金属液体「Metal Liquid 3.0」を直接塗布。大型ベーパーチャンバーと銅製・グラフェン製の放熱層により効率的に排熱する。実際のテストでは、室温26℃の環境で背面中央部の最高温度は42.4℃、手のひらが触れる部分は36℃に抑えられていた。

ベンチマーク結果:Android史上最高スコアを達成

合成ベンチマークでは、Astra 2の圧倒的な実力が如実に表れた。AnTuTu v11では総合スコア399万4650点を記録。そのうちGPU単独で145万点以上を叩き出し、同社のスマートフォン「Red Magic 11 Pro」(398万1427点)や競合の「Legion Pad Y700 Gen5」(395万1120点)を上回る。Geekbench 7ではシングルコア3102点、マルチコア1万443点を達成し、これはApple M3搭載のiPad AirやGalaxy Tab S12 Ultraを凌駕する数値だ。3DMark Wild Life Extremeでは6940点、平均41.56fpsをマーク。PCMark Work 3.1では3万5575点、ストレージテストではシーケンシャル読み取り4108MB/s、書き込み3974MB/sを記録した。

ネイティブAndroidゲームの実力

ゲームパフォーマンスは、GameSpaceから「Rise Mode」や「Diablo Mode」を選択して検証した。原神(Genshin Impact)では、Nod-Krai地域で最高画質設定・60fpsモードにおいて平均60fpsを達成。消費電力はわずか4.32Wに抑えられた。鳴潮(Wuthering Waves)では最高画質で59.6fpsを2時間以上安定して維持。CoD: Mobileでは185Hz駆動の恩恵を最大限に活かし、平均165fps、ピーク時には179.2fpsを記録している。

PC・据置機エミュレーション:GameHubが実現するAAAタイトルプレイ

真骨頂はエミュレーション環境だ。Astra 2は、独自のゲームランチャー「GameHub」を搭載。Proton、FEX-Emu、DXVK/VKD3D、Mesa Turnipドライバなどのレイヤーを通じて、PCタイトルを直接実行できる。

Cyberpunk 2077は720p・低設定・FSR 3.1・フレーム生成を組み合わせ、平均49.1fpsでナイトシティを走行。The Witcher 3は1080p・中品質で平均53fps、GTA VやFallout 4に至っては1080p・最高品質で60fpsを安定して達成した。Lies of Pは720p・中品質で49.3fpsと、十分にプレイ可能な水準だ。

レトロエミュレーションでは、Nintendo Switcha(Sudachi/Yuzu)がほぼ全タイトルをネイティフレームレートで動作。内部解像度を2倍(1440p)まで引き上げても安定。PS2(AetherSX2)では、Shadow of the ColossusやGran Turismo 4をネイティブ解像度の8倍(4K)で動作可能。PS3やXbox 360については、ソフトウェア側の最適化次第だが、Red Dead Redemptionは30〜40fpsで動作した。

バッテリー持続時間とバイパス充電

8300mAhのデュアルセルバッテリーは、混合使用で約11時間40分の駆動が可能。ゲーム中の消費は、CoD/PUBGで約10%/時間(約10時間)、原神で約13%/時間(7.5〜9時間)、PCエミュレーション(Diablo Mode)で18〜22%/時間(4.5〜5.5時間)と、タブレットとして十分な実用範囲だ。

充電は75W/80Wの急速充電に対応するが、本体に充電器は同梱されない。別途PD対応の充電器を用意する必要がある。最大のメリットは「バイパス充電」機能。ゲームプレイ中に電源を接続すると、バッテリーを経由せず直接マザーボードへ電力を供給する。これによりバッテリーの劣化を防ぎ、発熱も抑制される。

総評:Android最強タブレットの称号は本物か

REDMAGIC Astra 2は、ゲーミングタブレットの概念を大きく塗り替えた。185Hz有機EL、ファンレスながら強力な冷却、Snapdragon 8 Elite Gen 5の生み出す圧倒的な処理性能は、PCエミュレーションという新たな領域を現実のものとした。特にGameHub環境は、携帯ゲーム機に匹敵する体験をAndroidタブレットで実現している。

一方で、microSDスロットやSIMスロットを省略した点は注意が必要だ。512GBまたは1TBモデルを選ばないと、PCゲームやROMデータの保存で窮屈に感じるかもしれない。また、PS3/Xbox 360エミュレーションの完成度は、今後のエミュレータ側のアップデートに委ねられている。とはいえ、現時点でAndroidタブレットに求められるすべての要素を最高水準で満たす製品であり、eスポーツプレイヤーからヘビーゲーマーまで、幅広い層に強く推奨できる。

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